P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- なし
- 投稿日
- 2024-06-13
「夜の大捜査線」「帰郷」の名カメラマン、ハスケル・ウェクスラーの臨場感溢れる厳しい映像に助けられながらも、デニス・ホッパー監督の演出がもう少し、うまく内容を整理して描いていたなら、もっと上質な作品になっていたのではないかと思います。
からーずてんしのきえたまち
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「夜の大捜査線」「帰郷」の名カメラマン、ハスケル・ウェクスラーの臨場感溢れる厳しい映像に助けられながらも、デニス・ホッパー監督の演出がもう少し、うまく内容を整理して描いていたなら、もっと上質な作品になっていたのではないかと思います。
初めは反発しながらも、次第に心を開いていくマクガバン。
その二人の交流が、チンピラたちとの銃撃戦と交差して描かれていきます。
この映画の原題の「Colors カラーズ」というのは、チンピラたちの”組織”の事ですが、彼らの肌の色も指しているのは明らかです。黒人、メキシコ系、白人、みんな、それぞれ社会の中で組織を作っているではないか。
カラーっていったい何なんだ? --------。
若手警官のマクガバンはユダヤ系、ベテラン警官のホッジスはイタリア系。
アメリカ自体が組織分けされた国じゃないか!----と、デニス・ホッパー監督は、そう語っているように感じられます。
そして、この映画のラスト。ベテランの警官が死に、若手の警官が次の新人と組む事になります。
かつて自分が教えられた通りの実体験教育をするあたりの、ありきたりですが、いい幕切れになっているなと思います。
”ロサンゼルス市警の警官コンビとストリート・ギャングたちとの攻防を乾いたタッチで描いた 「カラーズ 天使の消えた街」”
この映画「カラーズ 天使の消えた街」は、ロサンゼルス市警のギャング犯罪取り締まりチームの”CRASH”に所属する制服警察官コンビとストリー・ギャングたちとの抗争を徹底して乾いたタッチで描いた、「イージー・ライダー」でアメリカン・ニューシネマの伝説的なカリスマになった、デニス・ホッパー監督が撮ったハード・アクション・ムービーです。
当時、約7万人のストリート・ギャングがいたと言われていた街、ロサンゼルス。
それも大きな組織ではなく、チンピラ・グループで、麻薬を求める金欲しさの犯罪、縄張り争い。
それが善良な一般市民をどんどん恐怖の犯罪に巻き込んでいくのです。
対するロサンゼルス市警察官。この映画で活躍するのは、”CRASH”に所属する制服警察官で、制服の威信を信じ捜査に突っ走る若手警官マクガバン(ショーン・ペン)と、定年を一年後に控えたベテラン警官ホッジス(ロバート・デュヴァル)が、続発するギャング犯罪に向けてコンビを組まされます。