エメラルド・フォレスト 感想・レビュー 1件

えめらるどふぉれすと

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P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-17

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

この映画「エメラルド・フォレスト」は、「脱出」「未来惑星ザルドス」の鬼才ジョン・ブアマン監督が大規模な自然破壊に警鐘を鳴らす、"脱ダム宣言先取り秘境アクション映画"の傑作だ。

南米アマゾンでダム建設に従事するアメリカ人技師(パワーズ・ブース)の家族が、妻のメグ・フォスターと二人の子供を連れてジャングルを観光中に、7歳の息子(チャーリー・ブアマン)をインディオに誘拐されてしまう。

執念の"捜索者"となった父は、以来10年、1日も休むことなく捜索を続けていたが、そんな父の前に、次代を担うリーダーとしてインディオの戦士に成長した息子が現われ、再会を果たすことになる。

文明社会への帰還を訴える父に、原住民に同化した息子に帰る意志はなく、「僕の家はここだ」と答えるのみだった。

父は断腸の思いでジャングルを後にするが、その父を見送る間に、彼の部族は悪徳白人と結託した戦闘部族に襲撃され、男たちは皆殺し、女たちは売春宿に送られてしまうのだった-------。

その後、部族の危機を救うべく立ち上がった息子が、父のもとに助けを請いに来る。 こうして、武器を手に入れた父子が、協力して悪の巣窟に殴り込む銃撃戦が凄い迫力で展開されるのだ。 二人の間に、"熱い絆"は消えることはなかったのだ-------。 南米で起こった類似の事件をもとに、鬼才ジョン・ブアマン監督が描く、執念の魂のこもったアドベンチャー大作で、ダムが完成するとインディオの生活が破壊されてしまうと悩む父の決断に、ジョン・ブアマン監督の主張が込められた作品だと思う。 主演のパワーズ・ブースは一世一代の名演で、息子役のチャーリー・ブアマンは、監督の実子ですが、その透明感のあるピュアな個性が光っていたと思いますね。

最終更新日:2024-06-27 16:00:02

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