エクソシスト2 作品情報
えくそしすとつー
あの恐るべき事件から4年。メリン神父(マックス・フォン・シドー)の悪魔払いにより救われたリーガン(リンダ・ブレア)も、今はニューヨークで平凡な学生生活を送っていた。女優の母はアイスランドへ行っており、秘書シャロン(キティ・ウィン)がリーガンの世話をしていたが、彼女に再び異変がおこった……。その頃、教会中央当局ではメリンに疑惑が集中、つまり彼は悪魔と手を結んだ異端の徒では、というのだ。早速、枢機卿の依頼を受け、ラモント神父(リチャード・バートン)がやって来た。彼はリーガンを精神病医師タスキン(ルイーズ・フレッチャー)に検査してもらう一方、彼女の記憶の中のメリンの生涯を調べ始める。なんと、メリンは昔アフリカで、今や成人となった男の子に悪魔払いをしたことがあったのだ。ラモントは、リーガンの記憶を追い、ワシントン、ローマ、そしてアフリカへ飛ぶ。その男の子コクモ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)に会うためだ。彼は今や成人となり、イナゴの品種改良の研究をしていた。やがて、彼と会ったラモントは、メリンが立派な神父であることを確信した。やがて、アメリカに戻ったラモントは、リーガンと共にあのジョージ・タウンの彼女の部屋へと向うのだった。そしてそこには恐るべき悪魔が待っていたのだ。想像を絶する悪魔との戦いが始まった。部屋にはどこからともなくやってきた、イナゴの大群が群がり、突風が吹きあれた。建物が崩れ、ついに悪魔はラモントの前に倒れた。そしてリーガンとタスキンはお互いの無事を確認し合い、抱き合うのだった。
「エクソシスト2」の解説
1作目から4年、再びリーガンを襲った恐るべき異変に、新たなエクソシストが立ち向う姿を描く「エクソシスト」の続篇。製作はジョン・ブアマンとリチャード・レデラー、監督は「未来惑星ザルドス」のJ・ブアマン、脚本はウィリアム・グッドハート、撮影はウィリアム・A・フレーカー、特殊効果はチャック・ガスパー、ウェイン・エドガー、ジム・ブラント、ジェフ・ジャーヴィス、ロイ・ケリー、特殊メーキャップはディック・スミス、音楽はエンニオ・モリコーネが各々担当。出演はリンダ・ブレア、リチャード・バートン、ルイーズ・フレッチャー、マックス・フォン・シドー、キティ・ウィン、ポール・ヘンリード、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ネッド・ビーティなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1977年7月16日 |
---|---|
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
制作国 | アメリカ(1977) |
上映時間 | 118分 |
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、4件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-05-21
このジョン・ブアマン監督の映画「エクソシスト2」は、全世界で”オカルト映画”ブームを巻き起こした、ウィリアム・フリードキン監督の「エクソシスト」の続編にあたる作品です。
だが、この映画は、あまりにも観念的で難解だったために、興行的にコケてしまい、一部の本当の映画好きの間で、もはや”カルト的な傑作”として認知されている作品なのです。
主役のリチャード・バートン扮するラモント神父が、悪魔祓いに失敗する冒頭から、凝った画面に引き込まれて、途中、何度も思わず”うまい”と口走り、映画を観終えた時には、心の中で拍手を送っていました。
さすがにジョン・ブアマン監督だけあって、「未来惑星ザルドス」で華麗なイメージの遊びを見せてくれた鬼才の名に相応しい出来になっていると思います。
とにかく、”知的で哲学的な大人のための怪奇映画”を作り上げていると思うのです。
エクソシズムに熱心なラモント神父は、私淑する先輩のメリン神父(マックス・フォン・シドー)の死の真相を調べる仕事を、枢機卿から命じられます。