あなたに恋のリフレイン 作品情報
あなたにこいのりふれいん
1956年、サンフランシスコのクラブでコメディアンのフィル(ポール・レイザー)は作曲家のサミー(フィッシャー・スティーヴンス)と歌手のトニー(ピーター・ドブソン)、野球の監督ジョージ(スティーヴ・ヘイナー)ら親友グループと共にビッキー・アンダーソン(キム・ベイシンガー)が歌うのを見つめていた。彼女は、グループで一人だけ欠けている男と3度も離婚した女性だった。フィルの回想は1948年のロサンゼルスから始まった。アメリカ最大の歯磨き粉製造会社の御曹司であるチャーリー・パール(アレック・ボールドウィン)はハリウッドきっての大物プロデューサー、ルー・ホーナー(ロバート・ロッジア)の娘アデル(エリザベス・シュー)との結婚を六日後に控えて幸せそのものだった。燃え立つ思いこそなかったが、プレイボーイの彼は結婚とはそういうものと割り切っていた。フィルら4人組と独身最後の大騒ぎをしようとラスベガスへ行ったチャーリーが、そこのカジノのステージで出会ったのが歌姫ビッキーだった。一目ぼれした彼はすぐさま彼女に近づき、夜の彼女の自宅での密会を約束させた。密会というのは、ビッキーは実は有名なギャングスター、バグジー・シーガル(アーマンド・アサンテ)の愛人だったからだ。とはいっても、バグジーの方ではそれを承知の上。密会はすぐさまバレ、セックスの現場をギャングたちに押さえられてしまった。バグジーは二人に対し、ある罰を科す。それは二人の結婚だった。しかし、逆に反発し合い、翌朝離婚した。3カ月後、結婚無効が認められるころ、チャーリーはホーナーから1週間後にアデルと結婚しないと五十万ドル払うよう命じられる。今度こそアデルと結婚する気のチャーリーはロスでのトニーの新曲発表会の会場でビッキーと再会、再び結婚してしまうのだった。結婚はしたが、金は取られ、父は死に、チャーリーは会社再建のため多忙となり、ビッキーと疎遠になり、彼女も歌手への夢を断ち切れず、離婚する。しかし、会社再建も終え、再び仲間たちとラスベガスへ行ったチャーリーは、バグジーの手下のもとにいたビッキーと再会。すったもんだの末、またまた結婚してしまうのだった。しかし、今度はビッキーのため全資産を投げうち映画会社を旗揚げしたのだが失敗し、逆にビッキーの方はスターになったので、その落差を埋めることができず離婚した……。そして、今夜。フィルたちの前で歌うビッキーの前によれよれになったチャーリーが現れた。毎晩通いつめていると仲間に語る彼は、今夜またビッキーに結婚を申し込むつもりだと語った。彼はコンピュータ関係の株に投資しているらしい。フィルは思う。今の彼女の歌には心がある、と。もちろん、ビッキーはチャーリーの申し出を受けた。そして、投資も成功し、今度こそ二人はいつまでも幸せに暮らしたのである。
「あなたに恋のリフレイン」の解説
奇妙な巡り合わせで何度も結婚と離婚を繰り返すカップルを描いたロマンチック・コメディ。監督はアニメ界出身で本作が実写映画第1作となるジュリー・リース。製作はデイヴィッド・パームット。脚本は「ブルースが聞こえる」のニール・サイモン。撮影はドナルド・ソーリン。音楽はデイヴィッド・ニューマンが担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1991年11月9日 |
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配給 | ワーナー・ブラザース |
制作国 | アメリカ(1991) |
上映時間 | 116分 |
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