赤い月 作品情報

あかいつき

1934年2月、夫・勇太郎と子供たちと共に満州・牡丹江に渡った森田波子。それから10年、勇太郎はかつて恋敵だった陸軍中佐・大杉の庇護の下、森田酒造を成功させていたが、その裏で大杉と波子の不義を黙認していた。そんなある日、長男・一男の帰郷を祝う宴席で、波子は商社員・氷室と出会う。実は、彼の正体は関東陸軍秘密情報機関の諜報員。ロシア人男性・ピョトールをスパイとして利用すべく、人質に取った彼の娘・エレナを森田家に家庭教師として寄宿させ監視する役目を負っていた。しかし彼の素性を知らない波子は、いつしか彼と愛し合うようになっていたエレナに嫉妬し、エレナを奸計に陥れ氷室に彼女の首を撃たせてしまう。その後、勇太郎の留守中に戦況は悪化。「生きたい、生きて子供たちを生かしたい」と願う波子は、利己主義となじられながらも氷室に願い入れ軍用列車への乗車を許される。そして、子供たちを連れて哈爾浜へと辿り着いた彼女は、そこで勇太郎と再会するも、彼はひとり日本男児として生きる道を選ぶのであった。数ヶ月後、煙草売りとして生計を立てていた波子は、鄒琳祥と言う男から強制労働にかり出された夫の死と同時に、氷室の行方を知らされる。牡丹江から逃げ延びた氷室は、途中で足を撃たれ、鎮静剤として阿片と吸ううち、その虜となっていた。阿片を断ち切らせ、氷室に生きて欲しい。そう強く思った波子は、氷室を自分のアパートに連れ帰り必死に看病。やがて、氷室は立ち直り、ふたりは愛し合うまでになる。その時、日本への引き揚げ船出航の報せが届いた。だが、氷室は中国に残り、自らの罪を償うと言う。波子は、彼の帰りを日本で待つことを約束すると、港へ向かう汽車に子供たちと乗るのであった。

「赤い月」の解説

激動の時代の満州を舞台に、愛を求め生き抜いた女の姿を描いたドラマ。監督は「ホタル」の降旗康男。なかにし礼の同名小説を基に、「MISTY」の井上由美子と降旗監督が共同で脚色。撮影を「陽はまた昇る」の木村大作が担当している。主演は「千年の恋 ひかる源氏物語」の常盤貴子。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2004年2月7日
キャスト 監督降旗康男
原作なかにし礼
出演常盤貴子 伊勢谷友介 香川照之 布袋寅泰 大杉漣 山本太郎 エレナ・ザハーロヴァ ヴァレリー・ドルジェンコフ 斎藤千晃 佐藤勇輝 蟹江一平 反田孝幸 山中聡 不破万作 翁華栄 田中隆三 木村栄 永倉大輔 山本与志恵 金子藍 岩崎ひろし 野口雅弘 大久保運 稲井田純 有本梨花 糠信義弘 瀧本武 錢波 鄭龍進 児玉頼信 伊藤幸純 米谷真一 平本亜夢 浜田光人 藁科みき 大塚和彦 山田裕 住吉世メ子 法福法彦 飯田まさと 山内健嗣 中村伸宏 金時むすこ 原昇 石川治雄 正岡律雄 尹秀民 堀田誠 本田智久 高橋悠也 黒川一樹 鶴田浩司 森本展弘 吉岡靖喬 鮫島満博 安芸光典 松本晴夫 近藤彪 村井正宏 坂田護 岡本昭 野村淳哉 兵頭新之介 渡辺啓太 横山剛 クシチェンコ・コンスタンチン 中瀬博文
配給 東宝
制作国 日本(2003)
年齢制限 PG-12
上映時間 111分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-06-16

赤い月を観た。とても感動した。この映画は愛に生きた女の人生を描いているが、パワーに満ちあふれていて、素晴らしいと思った。常盤貴子さんは絶世の美女だ。大好きだ。

最終更新日:2022-07-26 11:03:38

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