ゴリラ(1986) 作品情報

ごりら

片田舎の交通取締警官マーク・カミンスキー(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、元FBIの捜査官だったが、かつて、少女殺害の犯人を半殺しにしたため、バクスター検事(ジョー・リーガルブート)によって格下げされてしまった。田舎での生活もすでに5年。カミンスキー以上に妻は田舎の生活にイヤ気がさし、酒で気をまぎらわす毎日だった。そんなある日、かつての上司、FBI捜査長官シャノン(ダレン・マックギャヴィン)が訪ねて来た。シャノンはシカゴ最大のファミリーのボス、パトロヴィタ(サム・ワナメイカー)を壊滅すべく動いていたのだが、捜査官である自分の息子が殺されてしまった。内部にファミリーと内通している者がいるらしいのだ。そこでシャノンは個人的にカミンスキーを雇いファミリーに潜入させようとしたのだった。ファミリーが壊滅した時は、再びFBIに戻れることを条件にして。承諾したカミンスキーは、自らのパトカーを郊外の石油倉庫ごと爆破、己れの存在を消し、ジョーイ・P・ブレナーと名乗って、シカゴの暗黒街へ潜入した。彼はまず、パトロヴィタと敵対するラマンスキー一味の賭博場で暴れ、それを土産にパトロヴィタ経営の賭博場に乗り込み、パトロヴィタに接近。用心棒マックス(ロバート・ダヴィ)はブレナーをうさん臭く思うが、パトロヴィタの片腕ロッカ(ポール・シナー)は見て見ぬ振りをして、パトロヴィタに金を借りている女モニカ(キャスリン・ハロルド)にブレナーの素姓を調べるように命じた。翌日、ベーカー刑事(エド・ローター)を中心とする捜査陣が、パトロヴィタの郊外の家を急襲し、大量の麻薬を押収した。怒ったパトロヴィタは麻薬略奪を計画。そこでプレナーは警察署で爆弾騒ぎを起こし、そのスキに乗り込んで略奪する計画を提案。その計画はまんまと成功し、その同時刻に、ブレナーとマックスはラマンスキー一味を襲撃し壊滅させた。だが、一方でマックスはプレナーという男が別に存在していることを調べ出した。翌日、マックスはブレナーに警官殺しを命じた。その警官は墓地で墓参りをしていた。シャノンだ。マックスの銃が火を吹いた。足を撃たれるシャノン。次の瞬間、ブレナーの銃弾がマックスを撃ち抜いた。怒りに燃えたブレナー、いやカミンスキーは、ショットガンと自動拳銃で身を固め、パトロヴィタのアジトヘ単身、乗り込んでいった。そこには、パトロヴィタと通じていたバクスター検事の姿もあった。すさまじい銃撃戦。ベーカー刑事、FBIが駆けつけた頃には、カミンスキーは単身で組織を壊滅させた後だった。

「ゴリラ(1986)」の解説

「ターミネーター」「コマンドー」のアーノルド・シュワルツェネッガーがFBI捜査官に扮したアクション映画。製作はマーサ・シュマッチャー、監督は「チャンピオンズ」のジョン・アーヴィン、脚本はゲーリー・M・デュヴォアとノーマン・ウェクスラー、撮影はアレックス・トムソンが担当。出演は他に、キャスリン・ハロルド、ダレン・マックギャヴィン、サム・ワナーメーカーなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1986年9月6日
配給 松竹富士
制作国 アメリカ(1986)
上映時間 101分

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ユーザーレビュー

総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-11-18

田舎の警察にくすぶっていた元FBIのアーノルド・シュワルツェネッガーが、シカゴのギャング一味に捜査官の息子を殺された、元上司ダーレン・マクギャビンの依頼を受け、殺し屋に化けてギャング一味に潜り込む。

こういう潜入作戦は、昔からうんざりするほど多いが、この作品はシュワちゃんが暴れ回るのを見せる映画なので、お話などどうでもいいようなものだ。

例によって、鋼鉄製のロボットのごとき逞しさで、勇猛アクションぶりを見せ、彼と一味が爆破騒ぎを起こして、警察に保管されていた麻薬を奪い取る一幕など、バイオレンスの見せ場もいろいろ用意されているが、ジョン・アーヴィン監督はどうもパンチ力不足で、あまり盛り上がらない。

組織の本拠へ一人で殴り込むクライマックスも、ものものしい銃器をあれこれと揃えて持っていくのに、充分に活用できていない。

そして、敵の弾丸が一発も当たらないという不死身ぶりだけが目立つという、お約束の展開になって終幕を迎える。

最終更新日:2023-11-28 16:00:02

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