映画『古都』Yuki Saito監督、地元凱旋上映に成田市が熱烈歓迎!

映画『古都』Yuki Saito監督、地元凱旋上映に成田市が熱烈歓迎!
提供:シネマクエスト

日時:12月4日(日)
場所:成田HUMAXシネマズ
登壇者:Yuki Saito監督、小泉一成成田市長

映画は1962年に新潮社より刊行された川端康成『古都』の現代版として、原作では描かれなかった、大人になった主人公たちの物語として映像化。12月3日(土)の全国公開を記念して12月4日(日)に成田HUMAXシネマズにて舞台挨拶が行われた。

舞台挨拶には、成田出身のYuki Saito監督が登壇。映画を観終わったたくさんのお客さんの大きな拍手に出迎えられた監督は「新しい『古都』を監督したYuki Saitoです。全国公開してから大事な上映の2日目を生まれ故郷で迎えられたのは感慨深いです。」と挨拶。


「どうしても地元成田で上映したい」とわがままを言ったというが、「京都での舞台挨拶はとても緊張したが、今日はとてもアットホームな感じがする』と笑顔を見せ、「成田市が市をあげて本当にサポートしてくれた。」と感謝の言葉。


(娘たちが海外に行く)映画の設定に、自身の海外での体験が関係あるのか?と問われると、「成海さん演じる結衣はまさに僕の実体験に近い」ようで「強気で海外に行って、文化や言葉などいろんな壁にぶつかり、最初の4年間はズタボロだった」と辛かった海外生活を告白。劇中で結衣に母・苗子(松雪泰子)がパリまで会いに来て寄り添って眠るシーンがあるが、実際監督も母がアメリカまで会いに来てくれたそうでその時は「一緒に寄り添って眠ってほしいのをグッと堪えた」と話し会場の笑いを誘った。本作では親と子の家族の物語が描かれているが、成田のご家族のことを考えましたか?との質問に、会場を見渡して、「今日のお客さんの半分は、親父の知り合い、親戚、友達じゃないかな」とやはり成田が自分にとってホームであることを実感した様子で、「祖父が川端康成の本をすべて持っていて、本をたくさん読め」と言われていたエピソードも披露した。


「古都」を“現代版”として映画化した理由については、「現代版じゃないと俺が撮る意味がない」ときっぱり。「過去に二度映画化されているし、映画業界では触れてはいけないという空気があって。確かに、なんで今?とよく聞かれるが、今はインターネットの世界だから簡単に世界とつながれる時代。だからこそ京都のようにそしてここ成田のように地域とのつながりや調和の心を大切にし、それを次の時代に伝えたいと思った。オリンピックの前にそれを世界に発信したかった。」と本作にかけた熱い想いを語った。


成田での上映にご満悦の監督にさらにサプライズゲストとして小泉一成成田市長が応援に駆け付け、「気品がありしみじみと考えさせられる映画だった」と本作の世界観を絶賛。さらに劇中に京都市長の姿を見つけたらしく「ぜひ成田を舞台にした映画を撮ってほしい、その時は私も出演させてほしい」と市長自ら直談判する一幕に会場は大盛り上がり。成人式の時に監督がみんなの前で「これからハリウッドに行って映画監督になる」と堂々と宣言していたそう。さらに「『シン・ゴジラ』『君の名は』を超えるようにさらなるみなさんのサポートをお願いしたい」と会場に集まった人々に呼びかけた。


最後に監督は「僕はアメリカから日本に帰国し、成田に着いたときに、アドレナリンが沸き上がるのを感じた。成田を舞台にした映画の構想はあります。成田の映画を撮る。これは僕の最大の目標です。そして僕のモットーは有言実行です」と声高々に力強く宣言し、終始アットホームな雰囲気に包まれた舞台挨拶は幕を閉じた。

最終更新日
2016-12-06 13:00:06
提供
シネマクエスト(引用元

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