松井玲奈主演の異母姉妹物語「緑のざわめき」、予告編とキャスト陣のコメント到着

松井玲奈主演の異母姉妹物語「緑のざわめき」、予告編とキャスト陣のコメント到着1
松井玲奈主演の異母姉妹物語「緑のざわめき」、予告編とキャスト陣のコメント到着2

提供:キネマ旬報

「浜辺のゲーム」の夏都愛未監督が松井玲奈を主演に迎え、福岡と佐賀を舞台に3人の異母姉妹によるドラマを綴った「緑のざわめき」が、9月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。予告編ならびにシスターフッドを体現するキャスト陣のコメントが到着した。

大江健三郎や中上健次の文学にインスパイアされた監督が、血脈や性と聖の繋がりをテーマに紡ぎ、第18回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門に出品された本作。8月上旬よりMotionGalleryでのクラウドファンディングも始まる。

【コメント】
〈絵里役:川添野愛〉
登場人物それぞれの、社会と自分との付き合い方や向き合い方が印象的で、私は自分自身についても改めて考えさせられました。
そういう意味では、私の演じた絵里は、側から見るとずっと危なっかしくて(笑)
衝動に抗うことなく進み、傷つき、少しだけ学んで。これをひたすら繰り返して。
それでも前に進み続けることだけはやめない。
どうしょうもないけどなんだか見捨てられない絵里が私は大切で、愛おしかったです。
このお話の中で時折ざわざわと吹く風が、主人公となるこの3姉妹や、3姉妹の周りの人たちの運命を強く優しく不気味に誘います。
抗うことのできない事実と、出会いによって交差していく思いと、それぞれがどう向き合っていくのか。
私もみなさんと共に見届ける日が楽しみです。
〈まゆ役:加藤紗希〉
岡崎さん演じる菜穂子のふとした時に、憂いを帯び、運命を受容していくような表情が目に焼き付いています。くだらないことを話し、ただただ楽しい時間を共有しつつ、気を遣わなくていい関係ゆえに少し不穏な雰囲気になったりする友人関係。脚本を読んでいても演じていても、過去に友人と交わした会話や大切な旅行の記憶が思い起こされ、はっとする瞬間が度々ありました。
佐賀の自然は本当におおらかで美しく、表情豊かな景色たちは三姉妹の様々な感情と混じり合いながら画面を彩っていることでしょう。
わたしも映画館の大きなスクリーンで観るのが楽しみです。
〈彩乃役:渡邉りか子〉
「緑のざわめき」というタイトルそのままに、脚本に書かれた文字からだけでも佐賀の緑豊かな景色が浮かび、人間以外の生命力も宿っているような印象を受けました。一見穏やかに時が進むようで、その美しい景色の中にピンと張り詰めた緊張感があり、その糸を観客も一緒に、繊細に寄り添いながら辿っていく、そんな映画になるんじゃないかと感じました。
私が演じた女子会メンバーの1人・川崎彩乃は、思ったことを正直に口にする気持ちのいい子です。我が女子会の治安の維持、平和に穏便に!そのことを重視して現場に居ました。全員バラバラで愛おしくて、楽しかったです。
夏都監督が生み出したこの作品は、一言では言い表せず、とても複雑です。それが私にとって、ものすごく信じられました。人に届ける上ではこうして何かしら言語化して伝えなければいけない場面がありますが、観て、受け取って頂く皆さんは言語化しなくたって良いです。その気持ちを、いいね、だけでもしてくれるととても嬉しいです。
出来る限り、映画館という場所で体感してください。何か言葉にならないものを感じてくだされば、この作品の一員としてとても光栄です。
〈保奈美役:松林うらら〉
夏都愛未監督が紡ぐ繊細な言葉の在り方に、先ずは共感をし、同じ女性として抱える傷み、運命、独特な世界観が私は好きです。綺麗な姿をしているようで、猛毒が入っていて、カオスで。

江口保奈美という存在は、松井玲奈さん演じる主人公、小山田響子の幼馴染という事で、彼女の傷みを誰よりも広大に受け止めている方なのかとおもいました。目の前にいる響子(玲奈さん)はとにかく透明感に満ち溢れ、真っ直ぐ美しい目でした。2人が過ごした時間、空気を想像し、大切にしました。

豊かな佐賀の自然たちと葉脈で繋がる性と聖。ある意味でアルファ波効果映画になっているのでは。夏が残る秋、安らぎの時間になりますように。

Story
痴漢被害のトラウマを抱えて生きてきた響子(松井玲奈)は、女優を辞め、東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡へ。そこで元カレの宗太郎(草川直弥)と再会する。
響子をストーキングする菜穂子(岡崎紗絵)は、実は異母姉妹であることを隠して響子と知り合いに。
施設に預けられていて、8年前から佐賀県嬉野で叔母の芙美子(黒沢あすか)と暮らす高校3年生の杏奈(倉島颯良)は、自分宛の手紙を勝手に読んだ叔母に不信感を募らせていた。そして「まずは話してみませんか?」という支援センターの広告を見て、電話口の菜穂子に悩みを打ち明け始める。同じ頃、透(林裕太)は思いを寄せる杏奈とうまくいくよう、集落の長老・コガ爺(カトウシンスケ)を訪ねていた。
就職活動が実を結ばず、 地元の嬉野に戻って親友の保奈美(松林うらら)に相談した響子は、ひょんなことから杏奈が異母姉妹だと知ってしまう。菜穂子は、宗太郎に恋焦がれる絵里(川添野愛)らいつもの女子会メンバーでの旅先を嬉野に決め……。

©Saga Saga Film Partners
配給:S・D・P
︎ 松井玲奈主演。新鋭・夏都愛未監督が紡ぐ異母姉妹3人の物語「緑のざわめき」

松井玲奈主演の異母姉妹物語「緑のざわめき」、予告編とキャスト陣のコメント到着3
最終更新日
2023-07-31 18:11:05
提供
キネマ旬報(引用元

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