映画感想・レビュー 6/2436ページ

必殺!:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-05-14

「水戸黄門」「暴れん坊将軍」といった、いわゆるTV時代劇はほとんど見ないが、その中で唯一見ていたのがこの「必殺シリーズ」。
それも、この映画の主要キャストが活躍していたシリーズをよく見ていた。

時代設定は、江戸ながら当時のリアルタイムな世相や事件を織り込んでいたこと、時代劇ながら軽妙なタッチであること、勧善懲悪ものでありながら、主人公たちも実は犯罪者(殺し屋)という、いわゆるクライムものであること、そして、悪者退治も単なるチャンバラではな、各自個性のある殺し方であること、などが魅力の理由だった。

この作品は、TVドラマの映画版ということで、豪華キャストながら、TVでの魅力がやや薄れ、仕事人同士の縄張り争い的な構図になっていたのは残念だが、気楽に観れる時代劇映画になっていると思う。

カフェ・ソサエティ:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-14

ウッディ・アレン監督の作品にはいつも軽妙な笑いがあり、「含み」や「余白」を楽しませる。
だが、今回は生まれ育ったニューヨークとハリウッドの大がかりな対比を持ち込み、2人の女性にそれぞれ情熱と癒やしを投影してコントラストが際立っている力業の作品だ。

カリフォルニアの昼はひたすらまばゆく、ニューヨークの夜は照明も重たい。
両極端を反映するように2人の女性がキャラを立てる。

ハリウッドのプロデューサー助手からニューヨークのナイトクラブ支配人に転職し、その女性たちを渡り歩く主人公は、対照的にふわふわしている。
見た目、脇役のジェシー・アイゼンバーグが実にはまっている。

余白どころかはみ出すくらいに両海岸の要素を詰め込み、パターン化の極みのような人間模様で、逆に笑いを誘おうというのがウッディ・アレン監督の狙いのようだ。

今までのアレン作品とはちょっとズレたところでクスリとさせられる。
シャネル提供の衣装も随所にまばゆい。

ウンベルト・D:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-14

イタリア・ネオレアリズモは、1950年代に全盛期を迎え、「自転車泥棒」や「靴みがき」などの秀作を生み出してきた。

質素な暮らしを営む市井の人々が、過酷な現実に翻弄されるという基本構図。
素人俳優を大胆に起用し、暴力やロマンスといった劇的要素を抑え、ドキュメンタリーの技を積極的に採用する。

この映画作法が最も生きたのが、ヴィットリオ・デ・シーカ監督の「ウンベルトD」だと思う。

ウンベルトに扮したカルロ・バッティスティは、"なけなしの品位"を見事に醸し出しているし、監督のヴィットリオ・デ・シーカも感傷を抑えた細部描写で、"主人公の実情"を観る者に伝達する。

部屋の壁を這いまわる蟻の群れ、親切だが愚かなメイド、金を取って犬を預かる強欲な夫婦。

ウンベルトの情感は、時代と世相を反映した、細部の周囲から鮮明に立ち上がってくる。

ハリーの災難:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-14

この映画「ハリーの災難」は、ひとつの死体をめぐって、独特のおかしさを醸し出す、アルフレッド・ヒッチコック監督ならではのブラックコメディの傑作だ。

舞台は紅葉が美しい田園風景が広がるバーモントの村。
子供が男の死体を発見する。死体=ハリーの災難の始まり。

誤って猟銃で撃ったと思う、船長と呼ばれる老人、ハリーに襲われた時に、ハイヒールで殴ったためと思う中年の女性など、ハリーの死因は、自分のせいだと思い込み、死体をあちこちに動かす場面が、実に面白い。

この映画は、シャーリー・マクレーンの映画デビュー作としても、興味深い作品だ。

サイコ(1960):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-14

この映画「サイコ」は、アルフレッド・ヒッチコック監督のサイコ・サスペンスの傑作だ。

会社の金を横領した美女(ジャネット・リー)が逃げ込んだモーテルは、母と暮らす、物静かな青年(アンソニー・パーキンス)が経営していた。

有名なシャワーのシーンは、わずか45秒に約200カットを詰め込んだ脅威の映像。

この映画の意外性は、今の社会に潜む狂気を予兆させる点で、ヒッチコックの作品の中でも際立っていると思う。

哀しみのトリスターナ:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-14

1920年代の末期のスペイン。16歳の孤児トリスターナは、没落貴族のドン・ロペに引き取られる。

ロペに弄ばれ、若い画家に恋し、やがてロペを死に追いやるトリスターナ。

女の哀しみが、憎悪、復讐へと変わってゆくさまは、冷ややかなトーンで描かれていく。

ロペには、無表情で接するトリスターナ。
カトリーヌ・ドヌーブの冷たいまでの美貌が、いっそう冴え、恐怖をあおる。

彼女が見る教会の鐘にぶら下がったロペの生首の夢が、悲しい宿命に憑かれたことを暗示する描写も強烈だ。

紅の拳銃:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-05-14

この映画「紅の拳銃」は、21歳の若さで事故死した、日本のジェームズ・ディーンこと赤木圭一郎の遺作。

殺し屋の教育係(垂水悟郎)が、若い男(赤木圭一郎)をスカウトし、一流の拳銃使いに育てて、犯罪組織に売り込む。
男はある組織のボスの暗殺を依頼され、複雑な対立に巻き込まれていく。

垂水が赤木に拳銃の使い方を教える講義は、銃の構造図も交えた本格的なもので、興味深いものがある。

また赤木が拳銃の腕前を披露するシーンでは、後の「ダーティハリー2」に出てくるような、動く標的を使用し、サスペンスを盛り上げている。

ゴジラ-1.0:P.N.「arizona」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-13

アマゾンプライムで見ましたが、たいへん素晴らしい出来でした、ハリウッドに自慢できる出来で感動しました…が、それはCGの事で、ここまで大人の感性を納得させるリアルな演出(特撮部分)、日本のスタッフの技術は素晴らしいですね。反して人間の演技が学芸会みたいにりきんだ大袈裟なセリフと動作や表情で全てが稚拙でした、リアル表現に重きを置くアメリカによくに恥ずかしくなく出せたなと感じました。監督は演技指導があまり得意ではないようですね。もうだらだらとした作戦会議のような場面は時代遅れでしょう!

鬼平犯科帳 血闘:P.N.「シロヤシオ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-13

松竹映画なのに殺陣が東映剣会の清家一斗さんと会長清家三彦さん、同心役もほとんどが剣道、殺陣、格闘技経験者と言うガチメンバー揃いなので、殺陣のシーンがめちゃくちゃ説得力ある。これだけでも元取れる。
松本幸四郎さんの「日付盗賊改 長谷川平蔵!」とズバッと言い切るのが痺れます。
市川染五郎さん、桜屋敷の時はまだなんとなく映画に馴染んでない感があったけど、今回の「本所の銕」の表情が実に良いし殺陣も良かった。
そして吉俣良さんのテーマが素晴らしい。このシリーズにはこのテーマが最高に合うと思うし、映画館で聴くと鳥肌ものです。

胸騒ぎ:P.N.「ロマンティックエロ爺」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-13

この映画の監督、いかれてます(誉めてます)~こんなラストにはならないでしょうけどこの映画の各場面は日常に起こってることです~しかし、ラストは強列すぎですよ(誉めてます)ラストの有る場面は、子供も大人も爺も婆も見たらいけないでしょう(子供虐待)です~濱口監督の悪は存在しないのラストも脳みそを遥か彼方に投げ出されましたが、この映画は~気つかない近くに帰って来れないダ-クサイドがあり、そこに置き去りにされる感覚です(誉めてます)~鑑賞要注意映画です(誉めてます)!

猿の惑星 キングダム:P.N.「ロマンティックエロ爺」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-13

前作シリーズのシ-ザ-が亡くなり~300年後、シ―ザ―が物語になり伝説へ、そして宗教に~シ―ザ―教を捻じ曲げ王国作ろうとするプロキシマス~武器と言う進化を得ようとする~ノアの仲間とメイ(人間)の活躍により敗れ去る~しかし~メイが持ち帰ったもので地下に細々と暮らす人間が復権を目指す~自作は、猿ⅤS人間だ~前シリーズで猿と人間の間で板挟みになり苦労し神のごとく成長するシ―ザ―の物語でしたが、今回のシリーズでは、ノアが地獄の苦労をしながら成長していく物語か~歴史は繰り返す!

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ):P.N.「けろたろう」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-05-13

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

原作ファン&作者の他作品も知っている人なら余計に面白く感じると思うが初めて鑑賞する人には敷居が高い作品。相変わらずのツッコミ要素は多々ある(高校生が真剣を使って闘う、しかも飛行機の上で!落下した平次を間一髪助けるキッドだがもう一度飛行機の上に、、、決着をつける為とはいえ?)
どうやったらハラハラの演出ができるかのみを考えているシナリオが微妙だけど娯楽作品としては及第点。平次と和葉の告白シーンも結局いつも通りのオチになった。本当のラストシーンでキッドの父親が出てきたということでコレからの展開としてコナン、キッドメインのストーリーも楽しみが増えた。鬼丸というYAIBAのキャラクターまで出てきたのにはびっくりした。青子がツノのない蘭にしか見えないのが気になった

不死身ラヴァーズ:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-05-13

1人の女性が男性を想う熱量がハンパ無い作品。
本年度ベスト級。

見上愛さん、初の主演作!!
楽しみにしていたけど自分にはハマらずに残念。
でも初主演と言う事で0.5を加点。
彼女の熱量ある演技と笑顔がとても良かったけど、涙を流すシーンが予想外に素晴らしかった!

彼女が演じる長谷部りの。
両想いになるとその男性が消えてしまう謎展開の連続。

大学生の時に出会った甲野。
ちょっとした障害がある設定。

この2つの設定で進むんだけど、ストーリーに無理があった感じ。
後半で謎だった部分が回収されるけどその理由も強引だった感じ。

予想外な収穫は見上愛さんのギター演奏。
荒削りだけどパワフルなギターは素晴らしかった。

東海道新幹線の平塚付近で車窓から見えるカラフルな住宅街も登場。
映画で初めて見るシーンかも。

見上愛さんの日替わりで色んな服装が見られたのは良かった!

ラストはハッピーエンドなんだけど泣けるシーンも無く満足度は高くは無かった感じ。

それにしても甲野の実家ってどんだけ田舎なのか?
気になります( ´∀`)

猿の惑星 キングダム:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-05-13

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

単なるエンタメ映画と思いきや、ラスト3分でこれからの壮絶なドラマが始まる感じを臭わす作品。
本年度ベスト!!

出だしから着地点が見えず(笑)
何が目的なのかも不明。

終わってみれば本作は女性のノブァが主人公だった感じ。
ノブァが過去に人間が作った軍事施設を無力化させる事と通信に必要なチップを入手するミッションみたいな感じ。
その為、チンパンジーのノアと接触して軍事施設に向かうと感じた。

映像も美しくも迫力があり素晴らしかった。

過去作に登場したシーザーの名前にテンション上がる。
もう一度、過去の作品が観たくなる。

川に流されたオランウータンがその後どうなったのか?
気になります( ´∀`)

フューチャー・ウォーズ:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-05-13

結構笑えるSFコメディー映画。
本年度ベスト級。

まさかのフランス映画だった(笑)

B級臭はするもののメッセージ性のある内容に加え予想外に泣けるシーンもあって満足度はソコソコ。

2555年に地球が滅亡する危機を未来からタイムリープにより現代で行おうとする事を食い止めようとするストーリー。

ある事業を立ち上げようとする父に反対する娘のアリス。
未来からタイルリープして地球の滅亡を食い止めようとする仲間。
未来を変えないように見張る時空警察。
これらの登場人物をそれぞれの立場で描いた作品って感じ。

出だしの掴みのシーンが最高!!
どっちのスイッチを押せば良いのかでの時空を越えた壮絶な展開に笑える(爆)

父と娘のアリスの親子愛も良かった。
アリスが未来を変えようとする行動に涙が出るものの泣いた直後に後悔する(笑)

予想外な迫力ある映像も良かったけど、低予算なのか登場人物が少な過ぎた感じは否めませんでした( ´∀`)

殺人鬼の存在証明:P.N.「臆病な人間、刷り込みの法則」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-05-13

最初は、かなり、ロシア風な物語で、オーバーで、なんだかイライラする展開です。

ただ、ここは、持ちこたえポイントで、ラストに向けての演出と捉えれば、納得。

最後は、スッキリします。

その最後の展開に納得なのですが、更に、以外な結末が、待っています。

まあ、退屈せず鑑賞してたら何となく気が付くようにはなっています。

サスペンス、ミステリー、スリラーと言うくくりに、ある愛の物語と加えたいと思います。

ちょっと独特で、退屈で、イライラポイントも、ラストへの楽しみポイント位で鑑賞をおすすめします。

公然の事実ですが、広告は刷り込みですが、スマホ人間が、だいたい同じ思考パターンにはまるのも、刷り込みに気が付いていないのかも知れません?

最終更新日:2024-05-20 16:00:02

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