つづり方兄妹 作品情報

つづりかたきょうだい

枚方市のはずれ、柿の木の下にある小さなボロ家。ここにブリキ職人の野村元治と妻みつそれに六人の子供が住んでいた。学校へ行っている圭一・まち子・文雄の三人は、みな天才と評判をとるほど作文が上手だった。圭一は作文コンクールで貰った自転車で新聞配達をしソロバンを習っている。まち子はみつ口だが、それでも学校の先生になろうと思っている。誰からもフウフウという愛称で呼ばれている文雄は、小学二年生だ。頑固な気性の元治は、出先きで面白くないことがあると、仕事を中途にして帰ってきて、酒をあおってゴロ寝してしまう始末だった。こんな不甲斐ない夫を見てみつは夫婦別れをする決心で妹のはまの許を訪れた。けれども、戦争未亡人のはまの口から、元治が月々生活の足しにと、いくらかのお金を届けていると聞かされ、みつは夫の心遣いにうたれた。こんな兄妹の生活に流れこんだ大きなニュース--モスクワの国際作文コンクールの話である。三人揃って書いた綴方は、いじらしい祈りをこめて遥か北の国の都へ送られた。折返し受取の通知が来たが、なぜかフウフウのだけは来なかった。フウフウは、学校の帰りに茶色の仔犬を拾った。マルと名づけて可愛いがった。フウフウは新しい夢を得たのだ。ある雨の日。いなくなったマルを探して駈けずり廻った文雄は、その夜高熱を出した。家庭薬で間に合わせたりしている間に、容体は取りかえしのつかないものになってしまった。文雄はわずか八歳で亡くなった。悲しみの中へ、新聞社の人たちが駈けつけて来た。そして、フウフウの作文が、モスクワで一等当選になったことを知らせた。せめて文雄の生きている間に--一同は新しい涙を拭った。

「つづり方兄妹」の解説

モスクワ国際つづり方など種々のコンクールに第一位を獲得、話題となった野上丹治・洋子・房雄三兄妹の物語を映画化したもの。「駅前旅館」の八住利雄が脚色、「母三人(1958)」の久松静児が監督、「嵐の講道館」の高橋通夫が撮影した。出演者は望月優子・織田政雄・香川京子・津島恵子・森繁久彌・乙羽信子らに、京阪神の劇団関係子役から選抜された藤川昭雄・竹野マリ・頭師孝雄が三兄妹弟に扮している。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督久松静児
原作野上丹治 野上洋子 野上房雄
出演織田政雄 望月優子 藤川昭雄 竹野マリ 頭師孝雄 藤川清子 上田智子 香川京子 津島恵子 森繁久彌 菅井きん 乙羽信子 左卜全 二木てるみ 池田栖子 小笠原恭子 桑名亮輔 国友和歌子 滝田裕介 酒井茂 浜田寅彦
配給 東宝
制作国 日本(1958)
上映時間 103分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「よし坊」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-10-02

先ずは懐かしいですね 講堂で試写会があり 涙して視ておりました 振り返りますと 時代背景が走馬灯のごとく 浮かび上がってきます 貧しさの中でも やさしさや思いやりに包まれ感性豊かに成長し たくましく育って行く この当時の先生は現実に素晴らしい方がたくさんおられました 入選の知らせは 記憶では間に合わなかった?幼いながら死について初めて考えたように思います 同級生とも話題に上がります 観れる事が出来るのであれば観たいですね 十数年前に枚方市役所に問い合わせした事が有ります ビデをテープCDなどの販売など問い合わせたところ良い情報は得られなかったです その時作者は女性で今はマスコミ関係?文部省推薦の映画だったと思います 孫にも見せたいですね 感動する映画だったですね

最終更新日:2022-07-26 11:03:44

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