女体(1969) 作品情報

にょたい

浜ミチは挑発的で魅惑に満ちた女である。大学理事長小林卓造の息子行夫に強姦されたミチは、慰謝料として二百万円を要求したが、行夫の姉晶江に侮辱的な扱いを受け小林家に激しい敵意を抱いた。一方、スキャンダルを恐れた卓造は婿である秘書の石堂信之に処理を一任、信之は妻晶江の意志に反して二百万円を支払った。ミチは思いやりのある信之に愛を感じふたりは激しく求めあった。ある日、ミチが信之との情事を告げて晶江をはずかしめた。それを知った信之は、ミチが他の男とも交渉のあることを目撃、彼女と別れる決心をした。信之のみた青年は五郎という画家だった。信之はミチを捨てられなかった。そのため五郎から手切金を要求され、卓造から預っていた裏口入学金の一部を流用して支払った。だが、五郎はミチと別れないばかりか、金の出所を追求するとうそぶいた。信之はそんな五郎を誤って殺してしまった。やがて保釈され信之は、妻を捨て、職を捨ててミチとの愛の生活に飛込んだ。たが、バー経営が行きづまり、加えてミチの束縛を嫌う奔放な性格からふたりの間に亀裂が生じた。ミチはやがて信之の妹雪子の婚約者秋月に心を寄せるようになった。清潔で男性的な秋月は、ミチの誘惑を拒んだか、ミチは自分の愛を殺すことが出来なかった。深夜のドライブに秋月を誘い出したミチではあったが、無理心中に失敗。そして信之にも去られてひとりぼっちになったミチは「また素敵な男を見つければいいわ……」と咳いた。ミチは酔った。そして、よろける足でガス管をひっかけ、永遠の眠りについた。

「女体(1969)」の解説

「ボルネオ大将 赤道に賭ける」の池田一朗と「千羽鶴(1969)」の増村保造が脚本を共同執筆し増村が監督した女の愛と業を追求したドラマ。撮影は「女賭博師丁半旅」の小林節雄。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督増村保造
出演浅丘ルリ子 岡田英次 岸田今日子 梓英子 伊藤孝雄 川津祐介 小沢栄太郎 青山良彦 早川雄三 北村和夫 伊東光一 中条静夫 中田勉 小山内淳 三笠すみれ 川崎陽子 仲村隆 白井玲子
配給 大映
制作国 日本(1969)
上映時間 94分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「女体(1969)」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2023-10-22 02:00:05

広告を非表示にするには