美しい暦(1963) 作品情報

うつくしいこよみ

矢島貞子は高校三年生で明るい質屋の娘。学校には、若くてハンサムな赴任したばかりの武井先生や、尊敬する化学の村尾先生がいて楽しい毎日である。今日も昼間、貞子たちの前で武井と村尾は授業法についてモウレツな議論を闘わした。若い二人の先生の間にほのぼのとしたものが芽生えているのをかぎつけたのも、敏感な貞子達であった。そうした貞子にも、ふと思い出す顔がある。一ケ月前登山で知りあった高校生、田村邦夫の姿である。しかしその夜、店番をする貞子の前に現れたのは、思いがけない田村の姿であった。カメラを出して授業料千三百八十円を借りたいというのだ。娘が山で世話になったことに好意をもっていた母の千絵は、やさしく、さとして貸してやるのだった。そんなある日A高の生徒五人が、校長に会いに来た。その代表は田村だった。田村の口から出る訪問の理由は、女教師朝川が田村たちの学校の生徒は不良だと公言したというのだ。辞表を提出するとオロオロする朝川に、うんざりした田村はひきあげていった。しかし田村達のデモンストレーションは功を奏し、田村の学校の演劇部と貞子たちの演劇部との合同公演が実現することになった。芝居はロミオとジュリエットだった。やがて田村のロミオと春枝のジュリエットで、合同公演は成功のうちに終った。武井、村尾の両先生をリーダーにサイクリングに出かけた、目的地に着くと村尾は武井に結婚を申しこんだ。一方木の上に登った田村にプロポーズする貞子に「ボクたちはまだ子供にすぎない」という声が返ってきた。「私は子供じゃない!」と言い返す貞子の顔に青春の甘さがただよっていた。

「美しい暦(1963)」の解説

石坂洋次郎原作“美しい暦”より「伊豆の踊子(1963)」の三木克巳が脚色、「交換日記」の森永健次郎が監督した青春ドラマ。撮影も「交換日記」の松橋梅夫。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督森永健次郎
原作石坂洋次郎
出演吉永小百合 浜田光夫 芦川いづみ 長門裕之 白樹栞 丹阿弥谷津子 内藤武敏 奈良岡朋子 桂小金治 松岡紀公子 細川ちか子 織田政雄 藤村有弘 山田久乃 三船好重
配給 日活
制作国 日本(1963)
上映時間 88分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:51

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