P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-01-28
男の人生において、戦いは避けて通れないものとして、あらゆる立場の男の戦いを描いてきたサム・ペキンパー監督だが、この「戦争のはらわた」は、それが最も赤裸々な形で表現された、戦争映画の傑作だ。
ジェームズ・コバーンが演じるスタイナーは、実践にかけては抜群の腕を持つが、無益な殺生は好まないというヒーローとして描かれている。
それに敵対する、マクシミリアン・シェル演じるストランスキーは、仲間を平気で裏切る、卑怯未練な小心者で、その対比が、サム・ペキンパー監督のヒーロー論となっているのが興味深い。