シャトーブリアンからの手紙 作品情報

しゃとーぶりあんからのてがみ

1941年10月19日。ドイツ占領下のフランス。大西洋沿岸のロワール=アトランティック県、シャトーブリアン郡のショワゼル収容所。そこにはドイツの占領に反対する行動をとった者や共産主義者など、政治犯とされる人々が多く収容されていた。その中に、占領批判のビラを映画館で配って逮捕された17歳の少年ギィ・モケ(レオ=ポール・サルマン)もいた。10月20日。近くの街ナントで1人のドイツ将校が暗殺される。事件の報せを受けたパリのドイツ軍司令部では、いずれも反ナチの将校、シュテュルプナーゲル将軍(アンドレ・ユング)、シュパイデル大佐(ハラルド・シュロット)、軍司令部付きエルンスト・ユンガー大尉(ウルリッヒ・マテス)の3人が、“犯人を早急に逮捕しないと、ベルリンは過度の報復を要求してくる”と危険感を抱く。だが、司令部を訪れた駐仏ドイツ大使アベッツ(トマシュ・アーノルド)から告げられたのは、“総統は報復として、収容所のフランス人150名の命を要求している”という冷酷な命令だった。10月21日。何とかヒトラーの命令を回避しようと努力を続けるシュテュルプナーゲル将軍以下のドイツ軍司令部。一方、シャトーブリアン郡庁舎では、銃殺する人質のリスト作成を命じられたフランス人の副知事ルコルヌが、政治犯が多いショワゼル収容所からの人質選択をやむなく受け入れる。そして、出来上がったリストには、収容所で最も若いギィ、明日には釈放されるはずのクロード、リーダー格のタンボー(マルク・バルベ)らの名前があった……。10月22日。パリの軍司令部で、シャトーブリアンの郡庁舎で、そして収容所で、処刑の準備が着々と進む中、心ある人々は悲劇を回避しようとそれぞれに努力を続ける。果たして、動き始めた歯車を止めることはできるのか……。

「シャトーブリアンからの手紙」の解説

第二次世界大戦当時、ドイツ占領下のフランスで起きたドイツ軍将校暗殺の報復として、フランス人150人が銃殺された事件を映画化。パリの地下鉄駅名にその名を残す犠牲者の1人、17歳のギィ・モケも主要人物として登場。出演は「マラヴィータ」のレオ=ポール・サルマン。監督は「ブリキの太鼓」のフォルカー・シュレンドルフ。

名匠・フォルカー・シュレンドルフが、ナチス抵抗の悲劇の象徴的少年の実話を基に描く反戦劇。ドイツ人将校暗殺の報復として、ヒトラーが銃殺を命じたフランス人150人が、シャトーブリアン郡の収容所で選ばれることに。その中に17歳の少年がいた。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2014年10月25日
キャスト 監督フォルカー・シュレンドルフ
出演レオ=ポール・サルマン マルク・バルベ ウルリッヒ・マテス マルタン・ロワズィヨン ヴィクトワール・デュポワ ジャン=マルク・ルーロ セバスチャン・アカール リュック・フロリアン ハロルド・シュロット クリストファー・ブッフホルツ ヤコブ・マッチェンンツ トマシュ・アーノルド フィネガン・オールドフィールド ジャン=ピエール・ダルッサン アリエル・ドンバール アンドレ・ユング
配給 ムヴィオラ
制作国 フランス ドイツ(2012)
上映時間 91分

(C)ARTE France - 2011 - LES CANARDS SAUVAGES - 7eme Apache Films - PROVOBIS FILM

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-10-26

大學で教えている知人が「全く凄い!」と本編を絶讚していた事を思い出す。ゴヤかレンブラントの絵の如き銃殺シーンでインターナショナルの歌声が響く、自由の為に命懸けで闘った同志の姿が其処に在った。ロードショー公開時に渋谷のイメージフォーラムでも観たフォルカー・シュレンドルフ監督の力作である。

最終更新日:2022-07-26 11:03:26

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