レディ・チャタレー(2006) 作品情報

れでぃちゃたれー

第1次世界大戦の数年後、新婚1ヶ月で戦争に赴き下半身不随の身になったクリフォード・チャタレー卿(イポリット・ジラルド)とその夫人コンスタンス(マリナ・ハンズ)は、体の触れ合いも心の結びつきもなく、彼女は少しずつ生気を失っていっていた。姉のヒルダの提言で住み込みの看護人としてボルトン夫人が雇われ、コンスタンスを気遣うボルトン夫人(エレーヌ・アレクサンドリディス)は春の足音が近づく森へ散歩するよう促す。コンスタンスは散歩中、チャタレー卿の雇われ人である森の猟番パーキン(ジャン=ルイ・クロック)と出会う。毎日顔を合わせるうちに、二人はごく自然に愛し合うようになる。コンスタンスにとって、森は生の優しさに満ちて静かに輝いていた。ある日、クリフォードは、子供を宿していると噂になっているとコンスタンスに問う。3週間後の6月に父親と姉と計画している南仏旅行で誰かと出会う可能性を示唆するコンスタンスに、クリフォードは世継ぎを得るためならそれも受け入れる様子だ。すでにコンスタンスの身も心も、パーキンへの愛で満たされていた。クリフォードは必ず帰ってくること、子供の父親となる男はそれなりの家柄の英国人であることを条件にコンスタンスを南仏旅行へ送り出す。クリフォードからの定期的に届く手紙の中に、ボルトン夫人から聞いた話として、パーキンの不幸の近況が綴られていた。何年も前に愛人を作って家を出た妻が、愛人に捨てられ、夫とよりを戻すために舞い戻り、騒ぎになっていた。そのいざこざの中で頭部を強打したパーキンは、騒ぎから逃れるため、猟番をやめて母親の家に戻ることになったという。コンスタンスはラグビー邸に戻り猟番小屋に駆けつける。初めのうち、彼は取りつく島もなかったが、言葉を交わしていくうちに、孤独だった彼の心をコンスタンスが解き放った、もし農場をやってほしければ準備すると話し、コンスタンスは喜びの涙を流す。

「レディ・チャタレー(2006)」の解説

下半身不随となった夫を抱える若き夫人が、森の猟番と愛し合うようになり、生きる喜びに目覚めていくラブストーリー。D.H.ロレンスの問題視された性愛文学の第2稿を、「a.b.c.の可能性」のパスカル・フェラン監督が映画化。出演は「みなさん、さようなら」のマリナ・ハンズ、演劇俳優のジャン=ルイ・クロック、「キングス&クイーン」のイポリット・ジラルドほか。2006年セザール賞作品・主演女優・脚色・撮影・衣装美術の各賞を受賞。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2007年11月3日
キャスト 監督パスカル・フェラン
出演マリナ・ハンズ ジャン=ルイ・クロック イポリット・ジラルド エレーヌ・アレクサンドリディ エレーヌ・フィリエール ベルナール・ヴェルレー サヴァ・ロロフ ジャン=バチスト・モンタギュー ミシェル・ヴァンサン クリステル・エス ジョエル・ヴァンデール ジャック・デ・ボック ニノン・ブレトゥシェール アンヌ・ブノワ ジャン=バチスト・ド・ローヴィエ
配給 ショウゲート
制作国 フランス(2006)
上映時間 135分

動画配信で映画を観よう! [PR]

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-02-23

時代劇と言う点ではロマン・ポランスキー監督&ナスターシャ・キンスキー嬢の初々しい文芸映画〈テス〉見たいに実に美しい映像美何だ!労働者階級出の森番と支配階級の夫人との間の不倫が階級差を超えた純愛劇として描かれ原作のロレンスの社会的視座を活かした其の繊細な創りには、実に目を見張るものが有るだよね?彼女の顔立ちの端整さは何処か往年の司葉子を想わせた…。

最終更新日:2023-08-28 02:00:06

広告を非表示にするには