水戸黄門漫遊記(1958 三隅研次) 作品情報

みとこうもんまんゆうき

天下の副将軍水戸光圀は家督を綱条に譲って、佐々木助三郎と渥美格之進を供に諸国漫遊の旅に出た。家老の中山備前守は道中を案じて、家中の侍たちや腰元の琴江らを変装させて、身辺に配した。須賀川の宿で、ある町人の妻に横恋慕した悪代官をみつけ、光圀はこれを罰した。ところが二本松城に泊った夜、光圀はこの事件が光圀のために仕組まれた芝居と知った。同じ夜、城中の一室では成田図書らが、お家乗取りを策していた。気ままな旅を望む光圀は置手紙をして城中から姿を消した。翌朝光圀を探すので町は大騒ぎとなった。町の混雑の中で、光圀は捨吉・大助という二人の若者と口の不自由なお絹と知り合った。捨吉と大助は役人に助三郎と格之進に間違えられ、奉行所で大歓待を受けた。白石の館で二人は光圀と会ったのだが光圀を偽物と思って、旅をつづけることにした。一行は岩沼街道でお絹、実は旅の枕探しと再会した。仙台の青葉城--その頃城下の松山神社の境内で、豊臣家の遺臣根来重兵衛らの一党は、成田図書と光圀暗殺の相談をしていた。ここでも大作と捨吉は助之進らになりすました。光圀は伊達陸奥守から、二本松家の内紛を聞き元に引返えすことにした。途中、お絹は三人に光圀の子であることを打明けて、光圀の幼名千代松丸の署名入りお墨付をみせた。霊山神社にさしかかると一行の前に根来重兵衛らが現れた。大作・捨吉の活躍や、銃声を聞きつけて、かけつけた格之進らの働きで光圀を救った。ここで光圀が本物だとわかった。一行は二本松城に入った。光圀はお絹の実の父・城主丹羽左京太夫に彼女を引合せた。千代松丸とは光圀にあやかった左京太夫の幼名であった。左京太夫はお絹に養子を取り、家をつがせることにした。捨吉と大助は家中の軽輩になり、光圀はお絹たちに見送られ、次の旅へと出発した。

「水戸黄門漫遊記(1958 三隅研次)」の解説

「花の遊侠伝」の小国英雄のオリジナル・シナリオを、「執念の蛇」の三隅研次が監督したコメディ。撮影は「消えた小判屋敷」の今井ひろし。「日蓮と蒙古大襲来」の中村鴈治郎、「血文字船」の勝新太郎、「濡れ髪剣法」の中村玉緒に、品川隆二・千葉敏郎・島田竜三・三田登喜子・小川虎之助らが出演。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督三隅研次
出演中村鴈治郎 勝新太郎 島田竜三 中村玉緒 品川隆二 千葉敏郎 三田登喜子 荒木忍 南条新太郎 舟木洋一 伊沢一郎 杉山昌三九 志摩靖彦 尾上栄五郎 浜世津子 小川虎之助 高倉一郎 伊達三郎 寺島貢 寺島雄作 光岡龍三郎 春風すみれ 和泉千太郎 五代千太郎 原聖四郎
配給 大映
制作国 日本(1958)
上映時間 86分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:46

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