修驗 羽黒山 秋の峰 作品情報

しゅげんはぐろさんあきのみね

初めて明かされる秘密

「親子、夫婦,兄弟、朋友たりとも他言は堅く禁制でござる」と、羽黒修験が部外者の立入を禁じ、門外不出としてきた「秋の峰」修行の全容を、初めて映像記録に残すことになった。古代からの山岳信仰に仏教や民間習俗が融合して生まれた日本固有の山岳宗教<修験道>は、明治の廃仏毀釈による仏教排斥、破壊の波に飲まれて、多くが消えたり、神道化して本質を変えしまったが、唯一羽黒山荒澤寺だけが修験道の根幹を今に伝えている。修行の舞台となる出羽三山(羽黒 山、月山、湯殿山)で、生きながらに<死と再生><生まれ清まり>を体験する修行者の秘密の儀礼とを記録することで、日本人が山に対して抱いてきた精神世界を描くことになる。

「修驗 羽黒山 秋の峰」の解説

本作品は、羽黒修験・秋の峰の全儀礼を21世紀向けて保存記録する目的で企画された。ハイビジョンカメラ4台を駆使した映像で、文字資料だけでしか知られていなかった修験道の世界を伝える貴重な作品。 特に< 十界(じっかい)行>という、人が死んでから生まれ変わり、やがて悟りに至るまでの世界を辿る中世からの行は、現在ではここだけにしかない。8月末から9月の始めにかけておこなわれる総勢105名の9日間の<籠り>の行は、 山を、母の胎内と見立ておこなう。

その行は、まず自らの<葬式>をおこない、仏教でいう六道輪廻の世界と四つの悟りの世界(十界)を、それに対応する象徴的な行をしながらたどることになる。修験者は、山で一度死んで、再び山という母の胎内に宿り、この世に生まれ出ることで、人生のリフレッシュを図る。修験道の<山中他界> <胎内修行> <擬死再生>の伝統世界を描く。監督は『見世物小屋』などで知られる北村皆雄。(作品資料より)

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督北村皆雄
語り浜畑賢吉
制作国 日本(2004)

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最終更新日:2018-04-14 00:01:18

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