『もみの家』主人公・彩花とも共鳴し、人々の心にずっと残り続ける歌声。「明日は、」を主題歌に選んだワケ--羊毛とおはなの軌跡を辿る

『もみの家』主人公・彩花とも共鳴し、人々の心にずっと残り続ける歌声。「明日は、」を主題歌に選んだワケ--羊毛とおはなの軌跡を辿る
提供:シネマクエスト

ブルーリボン賞新人賞ほか数々の新人賞を受賞した若手実力派女優・南沙良を主演に迎えた、坂本欣弘監督(『真白の恋』)の最新作『もみの家』が3月20日(金・祝)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開となる。大丈夫。ゆっくりと進もう。心に不安を抱えた若者を受け入れる[もみの家]に16歳の彩花がやってきた。不登校になって半年、心配する母親に促され俯きながらやってきた彩花を、もみの家を主宰する泰利は笑顔で招き入れる。慣れない環境に戸惑いながらも、周囲に暮らす人々との出会いや豊かな自然、日々過ごす穏やかな時間が、彩花の心を少しずつ満たしてゆく―

2004年に結成した、千葉はな(Vo.)と市川和則(Gt.)によるアコースティックデュオ・羊毛とおはな。07年のデビュー以来、“オトナからコドモまで”楽しめるライブが全国で話題に。15年に千葉はなが永眠した後も、のびやかな歌声と、それに共鳴するように奏でられる市川のギターの音は今でも各方面から注目を集め続ける。今回、彼らの楽曲「明日は、」を主題歌に選んだ『もみの家』。SNS上でも「羊毛とおはなの歌声がマッチしすぎてやばい」「映画を観てすごい歌声だなと思った」と話題沸騰中。そんな羊毛とおはなを坂本監督が選んだワケとは—これまでの軌跡を辿りながらその魅力に迫る。

“ココロに染みる音楽” 羊毛とおはなの誕生
2003年、バンドメンバー募集サイトで出会った市川和則と富山県出身で上京したての千葉はな。4ヵ月後に開催した初ライブのお客さんはなんと2名(!)都内のカフェバーを中心にライブ活動をひっそりと展開する中でオリジナル曲や自主制作アルバムに着手。06年には現在のレコード会社LD&Kへの所属が決まる。

あの曲も、この曲も?!誰もが一度は耳にしたことがある千葉はなの澄みわたる歌声
LD&Kに所属した翌年、花王CM「スタイルフィット」を大橋トリオと担当して以来、日本コカコーラ「爽健美茶」や森永製菓「エンゼルパイ」…と多くのCMで千葉はなの歌声が全国に届けられた。08年11月には、NTTドコモのCMにおいてビートルズの「All You Need Is Love」カバーを披露。誰もが一度は耳にしたことがある“あの時のあの曲”をいくつも手掛けている。
■09年ENEOSのCMに起用された「晴れのち晴れ」:https://youtu.be/t6Esmsz0BU0

おむつ替えOK?!カフェでママ限定ライブが話題に!
“オトナからコドモまで”楽しめるライブは世界まで!そして活動休止へ
フジロックなどの大きなフェスティバルやライブに出演する傍ら、09年に開催した<ママのためのカフェライブ>。
母親たちが生活の延長上で気軽にライブを楽しめることをコンセプトに、おむつを交換できるスペースを確保したり、子供の泣き声さえ音楽の中に溶け込んでいくようなこのライブは大きな反響を呼び、その後も全国で開催。NHK「みんなのうた」でも当時の新曲「あくび猫」が起用される。
“オトナからコドモまで”楽しめるライブは海を渡り、台湾で行った初ライブ(13年3月)は1800人もの観客動員を記録。国内でもカフェを中心にライブツアーを行ったり、天王洲銀河劇場では10周年を記念したライブを敢行。
しかし、千葉はなの療養なども兼ね14年5月に活動を休止。15年4月8日、千葉はな永眠。
以降4月8日は「羊毛とおはなの日」とし、5回忌である今年はイベントなどを予定している。
http://youmoutoohana.com/youhananohi

もともと羊毛とおはなが好きだったという坂本欣弘監督。
映画『もみの家』主題歌を「明日は、」に決めたワケ
曲も映画と一緒に人の心にずっと残ってくれたら嬉しいなという思いがありました。
ボーカルの千葉はなさんも2015年に亡くなってしまったけれど、泰利(緒形直人演じる[もみの家]の主宰)のセリフにもあったように「死はなくなるものじゃない」。
多くの人に聴いてほしいという気持ちから、主題歌を羊毛とおはなにしようと決め、繰り返し彼女たちの既存曲を聴いていった中で「明日は、」の歌詞がまさに彩花の心そのままの様だと気付いたんです。

羊毛とおはな「明日は、」の歌詞と共鳴する、南沙良演じる主人公・彩花の心
映画『もみの家』で、南沙良は不登校の少女・彩花を演じる。学校に行けなくなって半年、心配した母親に促されやってきたのは富山県にある自立支援施設[もみの家]。慣れない環境に初めは戸惑いながらも、生活を共にする寮生たちや地域の人々と交流することで次第に心を開いていく。
人の心をそのままに歌い“そこから一歩踏み出せる” “明日は笑ってられますように”と言葉を紡ぐ羊毛とおはなの「明日は、」と、自然や人々と触れ合いながら成長していく彩花の姿がリンクする、珠玉の感動作が誕生した。

最終更新日
2020-03-18 12:00:44
提供
シネマクエスト(引用元

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