“新たな代表作宣言”も飛び出す!「一人一人の人生が詰まっている映画になりました」『碁盤斬り』完成披露先行上映会

“新たな代表作宣言”も飛び出す!「一人一人の人生が詰まっている映画になりました」『碁盤斬り』完成披露先行上映会1
“新たな代表作宣言”も飛び出す!「一人一人の人生が詰まっている映画になりました」『碁盤斬り』完成披露先行上映会2

『ミッドナイトスワン』で第 44 回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した草彅剛(くさなぎつよし)を主演に、第 42 回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞の『孤狼の血』など映画界で高い評価を受け、本作が自身初の時代劇となる白石和彌(しらいしかずや)監督が奇跡のタッグを組んだ映画『碁盤斬り』(ごばんぎり)が、5 月 17 日(金)TOHO シネマズ 日比谷他にて全国公開。

寡黙な武士、柳田格之進を演じた草彅は、舞台挨拶冒頭から満面の笑みを浮かべ、充実感を漂わせる。撮影以来となる共演者との再会をよろこび、「みんなのグルーヴがすごくいい!」とニッコリ。自分の持っているものすべてを出し切れたと話した草彅は「幸せな環境で映画が撮れました」と報告し、大きな拍手を浴びていた。撮影現場は作品に関わるすべての人、職人のこだわりが詰まっていたとし「みなさんのおかげで(格之進を)ちゃんと演じられました。代表作になったと思います!」と役を演じ切ったと胸を張っていた。
格之進の娘・お絹役の清原は「現場で草彅さんを見かけるたびに、“父上”という気持ちになって。格之進として佇んでいらっしゃって、とても支えられました」と感謝。父・草彅の背中を「追いかけられたらいいな、支えられたらいいなという思いで見つめていました。草彅さんのおかげでお絹ちゃんとしていることができたと思います」との清原の言葉に草彅は「その言葉、一生大事にします!忘れません」と返し、父娘のほっこりトークで和ませた。
萬屋の亭主・萬屋源兵衛役の國村は「タイトルにもあるように碁盤を挟んだシーンがたくさんあります。碁がテーマでもありますが、碁のシーンを通して、格之進の性格を伝えていくという意味合いもある作品です。碁のシーンで格之進の中身が変わっていくのを感じられると思います」と笑顔でアピールした。
萬屋の手代・弥吉役の中川は「すごくピュアで真っ直ぐな武士の子。小さい時に源兵衛に拾ってもらい、息子のように育ててもらった青年です。映画の中で起きる事件に大きく関わるという役どころ。囲碁がベースになっていますが、とても親近感のある、身の回りで起きるような出来事を描いた作品です。弥吉のポジションは苦しいけれど、応援したくなるような弥吉になればいいなと思いながら演じました」と役作りを振り返った。
音尾が演じた萬屋の番頭・徳次郎はトラブルの発端となる役どころでいわばトラブルメーカー。中川が「あの人のせいです!」とトラブルを引き起こした音尾を指さすと、「トラブルを起こして申し訳ありませんでした」とお詫び。中川と音尾もトークのコンビネーションで会場を沸かせた。撮影現場で印象的だったのは座らない草彅の姿と明かした音尾は「神経が研ぎ澄まされているのでしょうか。本番に合わせてググッとフィットしていくために、研ぎ澄まさせている姿を見ていました。今日は現場と違ってかなりふわっとしています」と撮影中とイベントでの草彅のギャップを指摘。音尾のコメントに「ありがとうございます、高倉剛です」と撮影現場で座らないことで有名だった高倉健になぞらえ、キリッとした表情を見せ笑いを誘った草彅は、座らない理由について「5 秒で眠くなっちゃう(笑)。みんなよく眠くならないよね。僕は夜 10 時には寝るけれど、座ると眠くなっちゃうんだよね」とマイペーストークを展開し、会場を笑い声でいっぱいにした。

すべてのキャストと絡みがあった草彅は、撮影中のエピソードを次々と披露。音尾については「ずっと写真ばっかり撮っているカメラ小僧」とニヤリ。「この話でいいの?」と確認しつつ、カメラトークは止まらず、中川に至っては音尾にすすめられたカメラを購入したことも明かされた。自身のトークの順番だったにも関わらず、どんどん共演者とのエピソードを話し続ける草彅に時折ツッコミを入れ笑わせた音尾はしっかりと作品に触れる場面も。「いい役をもらいました。今年も白石監督にお歳暮を送ります」と白石作品常連・音尾ならではのおなじみのフレーズで盛り上げた。
草彅はそれほど囲碁には興味が持てなかったようで「囲碁を打つところだけ教えてくださいって先生にお願いしました(笑)」と照れ笑い。「先生が“え?”って感じになっていたけれど、中川くんと清原さんが熱心に(先生に)囲碁のルールを質問してくれたのでよかったと思います」と安堵。國村との共演シーンを振り返ると、「春のシーンだったけれど、実はすごく寒くて。映像では綺麗に映っているけれど本当は寒いんです!」と草彅が撮影時の裏話を暴露。國村が「きっと寒かったんやろうな、って思いながら観てください」と舞台挨拶後に鑑賞予定の観客に呼びかけると、草彅は「僕(格之進)と國村さん(源兵衛)のラブストーリーにも注目してください!」と本作のおすすめポイントを伝えた。
格之進と因縁のある武士・柴田兵庫役の斎藤は「ずっとかっこいい!」と大絶賛の草彅。「佇んでいるだけですごくクール。なんでいつもそんなにかっこいいだ、チクショー!という気持ちを込めました」と対峙シーンへの意気込みを解説し笑わせた。町の親分・長兵衛役の市村については「すごく気遣ってくれる大先輩」と感謝した草彅。「いつも元気ですごい。役者として見習いたいので、健康法を教えてくださいと訊いたら、親が元気なので、と言われて(笑)。遺伝だからって。元も子もない!」と大先輩からのアドバイスを期待したが、まさかの回答があったことも明かし、笑い飛ばしていた。彦根藩の藩士・梶木左門役の奥野については「ずっと途方に暮れていた」と撮影現場での様子をレポートした草彅。共演者全員との撮影を振り返り「僕はみんなと交流があったので!」と一緒のシーンがなく、今日が初めての顔合わせとなるキャストへの気配りで、いろいろなエピソードを公開したと説明していた。
「役柄としては非常にクソ野郎です...」と小声で話した斎藤の役作りは「正義への考え方」だと解説。正義の反対は悪ではない。もうひとつの正義という気持ちで兵庫なりの悪を演じたとし、格之進役の草彅とは「最小限の動きの競技である囲碁と殺陣。静と動、二つの対峙をやらせてもらいました。どんなに熱を沸騰させた状態でいても、格之進と対峙すると水が変わるというのでしょうか。研ぎ澄まされた空間になってしまう。そういう格之進に静かに鳥肌を立てながら撮影していました」と語る。このコメントを聞いた草彅は「かっこいい...。“静かに鳥肌を立てながら”っていうセリフもらいます!」とニヤニヤ。これまでの斎藤共演経験を踏まえ「(対峙の)集大成のようなシーンが撮れました。感謝しています」と深々とお辞儀した。
演じた役柄について奥野は「格之進に常につきまとっている役。格之進が実直で、健気で、武士らしい姿を見せてくれるので、全幅の信頼をおきながら、ただただついていく。彼の背中をただただ執拗に追いかける役です」と独特の表現で分析し笑いを誘った。

草彅とは 29 年ぶりの共演となった小泉は「まだ剛くんが 20 代前半だった頃。少年っぽさが淡く残っていた時にテレビドラマで共演して。放送が始まって剛くんのキャラクターが人気になって、出番が増えていき、キャラクターが大きくなっていったのを覚えています」としみじみ。「当時から演じることを楽しんでいたし、すごく素敵でした。久しぶりにお芝居を一緒にしたけれど、背中が素敵で。主役としてすべてを背負って引き受けている姿に感動しました。この背中の役に立ちたいと思いながら、お庚という役を一生懸命演じました」と話す小泉に草彅は「キョンキョン大好きです!」と答え会場を盛り上げる。さらに草彅は 17 年ほど前に小泉からプレゼントされた T シャツにサインをしてもらったエピソードも明かす。「和柄で、今回の作品に合っていて。撮影中の 2 週間、パジャマにしてました、洗わずに(笑)」と付け加え、さらなる笑いを誘っていた。「春の撮影で花粉症がつらそうだった」と撮影中の草彅の様子を思い出した小泉。すると草彅が「かゆいし、鼻をかむと髭がとれちゃう。鼻をかむたびに(メイクの)直しが入って。それが一番大変だったかも」と撮影時の一番の苦労を明かす場面もあった。市村とは「いつか一緒にミュージカルを!」という話で盛り上がったそう。イベントで草彅がその話を続けようとしたところで「今日は『碁盤斬り』の話をしましょう!」と市村が脱線を防ぐナイスなフォローを見せて笑わせた。
本作で時代劇に初挑戦した白石監督は「日本の映画史は時代劇とともに発展しました」と切り出し、「スマホの寄りを撮らなくていいなど、(現代劇とは違う)発見がいろいろとありました。今後もぜひ、時代劇に挑戦したいです」と充実感を漂わせる。こだわったのは江戸時代の光源だとし、限られた光源でどれだけの表現ができるのか、かなり攻めたとも話していた。さらに「普段はフレームからはみ出るような荒々しい映画をと思っているけれど、今回は美しい映画をという思いがありました」と初時代劇への見せ方にも触れ、注目してほしいポイントともしていた。
作品にちなみ“復讐したいこと”を尋ねられた草彅と清原。草彅は「今日の舞台挨拶をもう一回やり直したい。リベンジしたい(笑)」と少し俯き、「テレビカメラとかいっぱい入っているのに、どこが切り取られるんだろうと急に不安になってきて...」とここまでの自由なトーク展開を苦笑い。「では、私はそのリベンジを応援します!」と気合いを見せる清原に草彅は「清原さんはちゃんとしてたよ」と優しく返答。「これだけ(キャストの)みんなが集まるのは最初で最後かもしれないのに...」としながらも「映画をたくさんの人が観てくれたらリベンジできるかも!」と、今後もイベントが開催されることを願いつつ、たくさんの鑑賞を呼びかけるというナイスな PR で大きな拍手を浴びていた。

最後の挨拶では本作の宣伝を務める観客に向けて、SNS 投稿時の「#(ハッシュタグ)」も発表。「#碁盤斬り」もしくは「#ごばんぎり」とのこと。「漢字は難しいから、ひらがなでもいいです。ご飯じゃないよ、ごばんだよ。このフレーズ気に入っているけど、いまいちウケなくて...」としながらも、最後までしっかりと映画を宣伝していた。

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5 月 17 日(金)全国公開
©2024「碁盤斬り」製作委員会

“新たな代表作宣言”も飛び出す!「一人一人の人生が詰まっている映画になりました」『碁盤斬り』完成披露先行上映会3
最終更新日
2024-04-24 07:00:00
提供
映画の時間編集部

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