二度とない?光石研、実の父親と初共演!『逃げきれた夢』自然体な親子の対話に心温まる本編映像解禁

二度とない?光石研、実の父親と初共演!『逃げきれた夢』自然体な親子の対話に心温まる本編映像解禁

映画『逃げきれた夢』が 6 月9 日(金)より新宿武蔵野館、シアター・イメージフォーラムほかにて全国公開。
本作は映画デビューから45 年、日本の映画・ドラマ界を支える俳優・光石研の 12 年ぶりの映画単独主演作であり、光石の地元でもある北九州を舞台に、人生のターニングポイントを迎えた中年男・末永周平が新たな一歩を踏み出すまでの可笑しくも切ない希望を描いた物語です。

このたび解禁した本編映像は、光石研が実の父親と親子役として初共演した必見の冒頭シーン。俳優経験は一切ないという光石の実父だが、二ノ宮隆太郎監督の強い希望により共演が実現した。解禁された映像は、光石扮する周平が介護施設で暮らす父親を訪ねる一場面。周平の父は、近寄ってくる息子に目もくれず、車いすに腰かけたまま遠くを眺めている。そんな父の隣に座った周平は、困ったように笑いながら「参ったよ。どうしようかね、これから」と話し始める。意思の疎通ができない父を気に留めることなく世間話を続ける周平。対する父は、黙ってはいるが、どこか穏やかそうな表情を浮かべている。実のところこの場面は、記憶が薄れていくという自身の病気が進行しつつある周平が、これまでの人生を振り返り、途方に暮れる複雑な心境を吐露する物悲しい場面でもある。だが実際の親子であるからこそ醸し出される自然体で和やかな空気が映像を包んでおり、徹底的なリアリティを追求する本作の雰囲気にぐっと引き込まれる重要な冒頭シーンとなっている。
実の父との共演について光石は「やっぱりものすごく気は遣いましたし、ズブの素人がポツンと座って、外見てるだけなんですけど、それが成立するものなのか心配でした。でもそこは、やっぱり映画の面白いところで。俳優という職業はスタッフの皆さんが支えて下されば、誰でも出来るんだなという風に本当に思いました。ただ、やっぱりもう二度とやりたくはないですけどね(笑)」と現場スタッフへの感謝と共に、親子共演への複雑な思いを語っている。

映画『逃げきれた夢』は 6 月9 日(金)より新宿武蔵野館、シアター・イメージフォーラムほかにて全国公開。

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©2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ

最終更新日
2023-06-07 14:00:00
提供
映画の時間編集部

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