固定観念に捕らわれず、常に新たなことに挑戦し続けパブロ・ラライン監督『エマ、愛の罠』10月2日(金)全国公開

固定観念に捕らわれず、常に新たなことに挑戦し続けパブロ・ラライン監督『エマ、愛の罠』10月2日(金)全国公開

第89回アカデミー賞、第74回ゴールデン・グローブ賞などで賞レースを競った『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のパブロ・ラライン監督が贈る衝撃の最新作『エマ、愛の罠』が、10月2日(金)より全国公開。

本作を監督したのは、ハリウッド映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』で絶賛を博し、 米アカデミー賞に輝く『ナチュラルウーマン』の製作を務めた、チリ出身のパブロ・ラライン。本作で見えてくるラライン監督のすごさは、まず、チリの現状を表現するために、敢えて母国語を使用したキャスティングで演者をチョイスしている点。もう1つは、役柄のイメージに合った配役に躊躇がない所だろう。事実、主人公のエマは、世界的に名が知れたというには遠いが、ラライン監督の感性を刺激したマリア―ナ・ディ・ジローラモを抜擢。ダイヤモンドの原石ともいえるマリア―ナを抜擢したララインのインスピレーションは見事に結実し、彼女は常人では理解しがたいエマという難役を見事に演じ切っている。エマは中々理解しがたい思考の持ち主であるといえるが、彼女のすごさのひとつとして、自分が望むことに対して、諦めずに求め続けるという芯の強さがあるというところ。この点においては、現代における女性の活躍という点に通じるものがあるといえるだろう。

エマを演じたマリア―ナは、「エマは、自分で考え、自分の意思で計画し実行していく。しいて言うなら、愛情を注ぐ、いわばオーケストラの指揮者みたいな女性だと思う。」とエマを分析。ラライン監督は、「エマはパラダイム。彼女はさまざまなキャラクター ―娘、母、姉、妻、恋人、そしてリーダーを体現していて、とてもパワフルでハッとするような美しい女性らしさを備えています。徹底した個人主義で、自分が何を望んでいるかを明確に知り、周りの人々を巻き込んで自分の運命を変えることか゛できます。母親になりたい、家族を持ちたいと思っていて、おそらくエマを最も強く突き動かしているものは愛なのです。実際にエマの思考を理解できないまま辿っていくことになるが、最後には点と点が結びつくのです。そうすると、それが何なのか、何を見たのか、何をしていたのかがわかると、この映画をより理解してもらえると思います。」と語る。

常に話題になっている作品を手掛けているラライン監督が描く、魂の解放を象徴するエモーショナルなレゲトンダンス、 挑発的な映像美、大胆にして綿密な美しきエマが、あらゆる観客を欺いて仕掛ける“愛の罠”。10/2(金) シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、kino cinema 立川髙島屋 S.C.館ほか全国公開。

(C) Fabula, Santiago de Chile, 2019

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最終更新日
2020-08-27 12:00:00
提供
映画の時間編集部

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