恩田陸、西川美和、平野啓一郎ら絶賛!「つつんで、ひらいて」予告編&前代未聞のポスター公開

恩田陸、西川美和、平野啓一郎ら絶賛!「つつんで、ひらいて」予告編&前代未聞のポスター公開1
恩田陸、西川美和、平野啓一郎ら絶賛!「つつんで、ひらいて」予告編&前代未聞のポスター公開2

是枝裕和監督率いる映像クリエイター集団「分福」に所属し、柳楽優弥主演『夜明け』や志尊淳主演「潤一」で知られる広瀬奈々子監督の最新作『つつんで、ひらいて』(12月14日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開)の予告編が完成。
本作は、空前のベストセラーとなった俵万智「サラダ記念日」をはじめ、1万5千冊以上もの本をデザインした稀代の装幀者・菊地信義と、本をつくる人々を追ったドキュメンタリー映画。美しく刺激的な装幀で読者を魅了し、大江健三郎、古井由吉、浅田次郎、平野啓一郎、金原ひとみら名だたる作家たちに愛されてきた菊地に3年間にわたり密着。手作業で一冊ずつデザインする指先から、本の印刷、製本に至るまでの過程をとらえ、「読者が思わず手に取る美しい本」が生まれる舞台裏に迫っている。

本作をいち早く観た作家、恩田陸は「装幀家。生まれ変わったら一度でいいからなってみたい」と装幀家への憧れを語り、映画監督で作家の西川美和は「紙がどういう風に印刷され、製本されるのかを見せてもらえてとても有難かったです。1冊の本が出来る裏側では、これだけの人が関わっていて、もの作りというものに没頭する人々がいる。」と、本づくりの舞台裏を支える人々の姿に感動。菊地が装幀を手掛けた「決壊」の著者・平野啓一郎は「自分の書いた小説も、まるで菊地さんのデザインに寄与するために書かれたような感じがする」と、菊地に最大級の賛辞を捧げた。

また予告編と同時に、菊地信義と、映画に登場する弟子の水戸部功がデザインを手掛けた、前代未聞の“立体的宣伝ポスター”も公開された。「本をポスターにしよう」という発想でデザインされたポスターは、平面ではなく立体。ブックカバーをイメージした本体に、本のページが貼り付けられ、中をひらくと映画の説明を読むことができる。まさに「ポスターで本を読む」体験ができる驚きの仕掛けになっている。『つつんで、ひらいて』の映画タイトルにちなみ「折り畳まれた状態から開く」形状となっており、折り目をタブーとするポスターの常識を打ち破る「折り目まで美しくデザインされた」ポスターが完成した。こちらの立体的宣伝ポスターは、本作を上映する全国各地の映画館で飾られる予定だ。

<コメント>
◆恩田 陸さん(小説家)
装幀家。生まれ変わったら一度でいいからなってみたい、ずっとずっと妬みつつも憧れている職業です。

◆西川美和さん(映画監督・小説家)
ひとりの書き手として、紙がどういう風に印刷され、製本されるのかを見せてもらえてとても有難かったです。1冊の本が出来る裏側では、これだけの人が関わっていて、もの作りというものに没頭する人々がいる。そのことにすごく感動しました。

◆平野啓一郎さん(作家)
菊地さんの膨大な仕事の中で、『決壊』が近年の重要な作品として挙げられるのを見るにつけ、私は、誇らしい気持ちになる。自分の書いた小説も、まるで、菊地さんのデザインに寄与するために書かれたかのような感じさえしてくるのだ。

◆若松英輔さん(批評家・随筆家)
本には二つの言葉が宿っている。目に見える言葉と、目には見えないもう一つの「コトバ」だ。この映画を見ていると、目に見えるものは、目に見えないものへの扉であることが分かってくる。そして、仕事にいのちを吹き込み、意味あるものにするのは、未知なる者への愛であることも。

(c)2019「つつんで、ひらいて」製作委員会

最終更新日
2019-11-14 12:00:00
提供
映画の時間編集部

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