ブルーバック あの海を見ていた 感想・レビュー 1件

ぶるーばっくあのうみをみていた

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P.N.「大岸弦」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-11

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

豊かな恵みをもたらすオーストラリアの海に育まれ、人生でいちばん大切なものを見つけた母と娘の物語

海洋生物学者の若い女性アピー、アピーの母親が脳卒中で倒れてしまい、西オーストラリアの海辺の町ロングボードウェイに帰ってくる。症状は軽く退院したドラは美しい海を一望できるが、ことばをまったく発しなくなっていた。
アピーはこの家で過ごした少女時代に、思いをはせていく。8歳の誕生日にロバースヘッドという入り江に初めて潜り、巨大な青い魚の”ブルーバック”に出会った宝物のような体験。環境活動家だったドラから、豊かな恵みをもたらしてくれる海の素晴らしさを教わったこと。それはかけがえのない日々を振り返って、自らの原点を見つめなおしたアピー。自然保護に人生をささげた母の意思を受け継ぐ決心をしたのだった
ドラは少しずつ回復し、アピーが語り掛けると笑顔でかえしている。しかし環境保護に並々ならぬ情熱を燃やし、生き急ぐ人生を送ってきたドラは、まもなく永遠の眠りにつこうとしている。

最終更新日:2024-03-16 02:00:13

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