魔術師('58) 作品情報
まじゅつし
イングマール・ベルイマン中期の代表作
1946年、ストックホルムを目指す一台の馬車があった。ドクター・フォーグラーが率いる魔術師の一座である。馭者シムソンを始めとして、馬車にはフォーグラーのほか、その妻で男装の助手マンダ中世の魔女を想わせるフォーグラーの祖母、途中で拾われた道楽者の俳優スペーゲルらが乗っていた。やがて首都の入口に到着した一行は検問委員会の調べを受けることになった。人生に退屈しきっている領事エガーマンは格好の気晴らしとばかり調査は綿密を極めた。一行はエガーマンの館に拘束され、一歩も外出を許されなかった。夜半、シムソンは若い女中のサーラを口説いた。
「魔術師('58)」の解説
イングマール・ベルイマンが映画製作活動を始めて十三年目、二十本目に当たる、彼の中期の代表的な一本といわれる作品で、一九五九年のヴェネチア映画祭で審査員特別賞、パシネッティ賞、チネマ・ヌオヴォ賞の三賞を受賞。“The Face”という直訳の英語題名で輸出されているが、アメリカでは“The Magician”と改題して公開された。〈シーズン・オブ・ベルイマン〉の一弾として岩波ホールで公開された。脚本もベルイマン自身。撮影はグンナール・フィッシャー、美術はP・A・ルンドグレン、音楽はエリク・ノルドグレンが各々担当。出演はマックス・フォン・シドー、イングリッド・チューリン、グンナール・ビヨルンストランド、ベント・エケロート、ビビ・アンデショーンなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:イングマール・ベルイマン
出演:マックス・フォン・シドー イングリッド・チューリン グンナール・ビヨルンストランド |
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制作国 | スウェーデン(1958) |
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