キセキの葉書 作品情報

きせきのはがき

阪神淡路大震災の半年後。原田美幸(鈴木紗理奈)は夫・和成、長男・勇希、脳性麻痺を持つ重度の障害児である長女・望美と兵庫県・西宮にある巨大団地に住んでいた。美幸は介護と子育てに追われる生活に困難を感じ、20年も会っていない実家・大分の母、門倉喜子に手助けを依頼する。しかし、きつい言葉で自分の生き方を厳しく断じられ、美幸は二度と母親には頼まないと決意する。美幸は、見た目は元気だが不眠と摂食障害に悩む仮面鬱を患うが、娘の病気のせいで自分は不幸になったと考えていた自分の無思慮さに気付き、自分らしく生きようと、昔からの夢であった児童文学作家への道を探り始める。そんな時、大分の母が認知症と鬱を同時に発病していることが発覚するが、父には帰郷することはできないと告げる。イギリス留学を経る教授への道を推薦された和成が自分の留学中に大分に帰ってはどうかと勧めるが、美幸は自分の中に“望美に対して冷たい母”に対する憎悪があると気付く。しかし、気持ちの明るくなる便りをハガキにして毎日送ろうと思いつく。最初はハガキに興味の無かった喜子も便りを楽しみにし始めるが、病状は一進一退を繰り返し、ついに自殺未遂を起こす。美幸は自分が望美を通して母としての生きがいを得たように、ハガキで母という面に強く呼びかけ始める。喜子は美幸のメッセージによって少しずつ回復し、二年後、完治する。美幸は夢を叶え、本を出版し、和成も帰国する。さらに美幸の両親も会いに来てくれ、苦難を乗り越えた一家に笑顔が戻る。

「キセキの葉書」の解説

実話に基づくヒューマンドラマ。兵庫で障害児の娘を育てている美幸。郷里・大分の母が認知症と鬱を併発させるが、帰郷できない美幸は、気持ちの明るくなるハガキを毎日母に送ろうと思いつく。主演の鈴木紗理奈がマドリード国際映画祭最優秀主演女優賞を受賞。監督は、「邂逅 KAIKOU」のジャッキー・ウー。2017年8月19日より東大阪・布施ラインシネマにて先行上映。

主演の鈴木紗理奈がマドリード国際映画祭主演女優賞を受賞した実話に基づくヒューマンドラマ。兵庫で障がいのある娘を育てている美幸。郷里・大分の母が認知症と鬱を併発するが、帰郷できない美幸は、気持ちの明るくなるハガキを毎日母に送ろうと思いつく。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2017年11月4日
キャスト 監督ジャッキー・ウー
原作脇谷みどり
出演鈴木紗理奈 申芳夫 八日市屋天満 福冨慶士郎 土屋貴子 赤座美代子 亀井賢二
配給 ミューズ・プランニング
制作国 日本(2017)
上映時間 90分
公式サイト http://museplanning.co/movie-kisekinohagaki.html

(C)2017「キセキの葉書」製作委員会

予告編動画

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-09-17

私はキセキの葉書を観るたびに、やはり介護について考えざるを得ない。介護だけではないが、相手に対してアプローチをかけることはとても大切だが、傾聴ということがひじょうに重要になってくると思う。傾聴とは聴く力のことだ。私はケアマネジャーだが、傾聴ボランティアをやっていたことがある。相手が自分らしく、幸せに生きるためには、傾聴ということが不可欠なのだ。その意味で、この映画は様々なことを考えさせてくれる。鈴木紗理奈さんはもう何年も前に大阪のロケでお見かけしたことがある。とびっきりの美人だ。大好きだ。

最終更新日:2022-07-26 11:03:22

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