そこのみにて光輝く 作品情報

そこのみにてひかりかがやく

ある出来事をきっかけに仕事を辞め、あてもなくただふらふらとしていた達夫(綾野剛)は、パチンコ屋で拓児という青年(菅田将暉)に使い捨てライターをあげたことをきっかけに知り合う。荒っぽいところがあるが人懐っこい拓児は、達夫を家に呼ぶ。拓児の家は、サムライ部落の中でも取り残されたようなかろうじて建っているバラックだった。そこには寝たきりの父親と、父親の世話をする母親、そして姉の千夏(池脇千鶴)がいた。達夫と千夏はそれぞれの身の上を話すうちに、惹かれあっていく。一家を支えるために辛い仕事もする千夏に、不器用ながら一途に愛を注ぐ達夫。そんな中、ある事件が起こる……。

「そこのみにて光輝く」の解説

生前各賞に縁がなかったものの『海炭市叙景』映画化で再び注目を集めた不遇の作家・佐藤泰志唯一の長編小説を映画化。佐藤泰志の出身地でもある函館を舞台に、過酷な現実の中そっと寄り添う男と女を描く。監督は「酒井家のしあわせ」でサンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞、続く「オカンの嫁入り」でも高い評価を得た呉美保。ある出来事をきっかけに生きる目的を見失ってしまった男を「シャニダールの花」「その夜の侍」の綾野剛が、家族を支えるために身を売るヒロインを「凶悪」「ジョゼと虎と魚たち」の池脇千鶴が、ヒロインの弟を「共喰い」「王様とボク」の菅田将暉が演じる。撮影は「海炭市叙景」「桐島、部活やめるってよ」の近藤龍人。

41歳で自ら命を絶った作家、佐藤泰志の原作小説を「オカンの嫁入り」の呉美保が映画化。短い函館の夏を舞台に、生きる目的を失った男と愛を諦めた女の邂逅から、底辺で生きる家族を描く。目的もなく日々を過ごす達夫はある日、千夏に出会う。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2014年4月19日
キャスト 監督呉美保
原作佐藤泰志
出演綾野剛 池脇千鶴 菅田将暉 高橋和也 火野正平 伊佐山ひろ子 田村泰二郎
配給 東京テアトル=函館シネマアイリス(北海道地区)
制作国 日本(2014)
年齢制限 R-15
上映時間 120分

(C)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会

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ユーザーレビュー

総合評価:4.4点★★★★☆、5件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-10-10

同じ佐藤泰志原作の〈海炭市叙景〉に引き続き、近藤龍人のカメラワークが輝く!何だろうな、映像の力とどっしり構えた呉美保監督の演出、配役の見事さ。北海道に生きる函館三部作の第二弾。心に凍みる人間模様を原作でも味わいたく為った…。

最終更新日:2024-04-18 02:00:11

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