東京の女性(1960) 作品情報

とうきょうのじょせい

君塚節子は自動車会社光和モータースに勤めるタイピストである。妹の水代も、同じ職場に就職が内定していた。ある日、節子は高級車とトラックの追突事故現場で、同じ社のセールスマン木幡を見た。節子は以前から彼に好意を持っていた。帰途、木幡のベンツに同乗した節子は、彼の話をきき戦闘的なセールスという職業に心ひかれた。水代の就職が決まった日、節子は一森部長から、へんに好意的な態度を示された。木幡の出張中、節子は友人の口添えで車の注文を受けた。取引を喜んだ一森は節子を料亭に誘いその労をねぎらった。もちろん、節子への野心でしかなかった。帰って来た木幡は、節子の話に憤慨した。彼女が貰ったお礼は、会社から出るコミッションの十分の一にも満たなかったのだ。セールスマンたちは、節子をけしかけて一森に明細書を見せることを要求した。--節子がセールスを志してから一カ月が過ぎた。女に何ができるという周囲の冷笑の中で、彼女は歯をくいしばって頑張った。なにかと相談にのってくれる木幡の親切が身にしみた。一森は節子に拒絶された腹いせを水代に向け、誘惑の手をさしのべる。水代は節子の心配を無視した。木幡は熱海へ新車を届ける途中、偶然、一森にドライブに誘われた水代の危難を救った。そして木幡は、自信を高めている節子には見られない、若々しいあどけなさを残している水代に惹かれるものを感じた。愛する人の言うままに仕事に専念、その道のベテランとなった代りに、節子は自らの恋も妹にゆずらねばならなかったのである。

「東京の女性(1960)」の解説

丹羽文雄の原作を「特ダネ三十時間 白昼の脅迫 女の牙」の舟橋和郎が脚色、「旅情」の田中重雄が監督したメロドラマ。「セクシー・サイン 好き好き好き」の小原譲治が撮影した。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督田中重雄
原作丹羽文雄
出演山本富士子 叶順子 菅井一郎 市川春代 菅原謙二 片山明彦 沢村貞子 角梨枝子 山茶花究 星ひかる 穂高のり子 見明凡太朗 早川雄三 杉田康 藤巻公義 花野富夫 南左斗子 紺野ユカ 江波杏子 中条静夫 伊達正
配給 大映
制作国 日本(1960)
上映時間 100分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「東京の女性(1960)」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:49

広告を非表示にするには