アズールとアスマール 作品情報

あずーるとあすまーる

青い眼を持つアズールと黒い瞳を持つアスマール。アラビア人の乳母ジェナヌのもと、アズールはヨーロッパの領主の子、アスマールは貧しい他国者の乳母の子と身分の違いはあっても、ふたりはおやつもお乳も子守唄も半分ずつ。まるで兄弟のように暮らしていた。しかし身分も人種も違えば、生活は異なってくる。立派な服を着て、剣道に乗馬にダンスにと忙しいアズールに対して、それを見ているだけのアスマール。お互いの違いがケンカの種になるのもしょっちゅうだったが、困った時は助け合う本当は仲の良いふたり……しかし別れは突然やってきた。アズールが寄宿生活をすることになり、領主はジェナヌとアスマールを屋敷から追い出してしまう。時は流れたが、成長したアズールはジェナヌの唄っていた子守唄を忘れることができない。その歌に出てくる「ジンの妖精」を救うため、海を渡ることを決意する。辿り着いた憧れの国で最初に耳にした言葉は「青い眼は不吉」。遠いイスラムの地で仕方なく盲目のふりをして暮らすアズールだったが、旅の途中、聞き覚えのある声を耳にする。すぐにジェナヌだとわかるも、商売で成功し、大富豪になっていたジェナヌは、物乞い同然の青年をアズールだとは気付かない。そこでアズールは、幼い頃にジェナヌに聞いた子守唄をアラビア語で唄ってみせる。ジェナヌもアズールと気付き、再会に涙を流す二人。そこへアスマールが帰ってくる。彼は「ジンの妖精」を救うため、明日旅立つという。自分も行きたいと名乗り出るアズールだが、アスマールは過去の恨みから別々に旅をすることを主張する。ひとまず一緒に行動することになったが、しかし度重なる危険の中で、アスマールは兄弟のように仲が良かったころの感情を取り戻していく。旅の果て、彼らは2つの門へ辿り着く。どちらが「ジンの妖精」のいる場所へと続いているのか、そしてアズールとアスマールはどういう選択をするのであろうか。

「アズールとアスマール」の解説

かつて栄華を誇った中世イスラムを舞台に、少年たちの自立と成長を描くアニメーション映画。脚本・監督は「キリクと魔女」でフランスアニメ界最大のヒットを生み出したミッシェル・オスロ。日本語版監修・翻訳・演出は「キリクと魔女」でもオスロ監督と手を組んだ「火垂るの墓」の高畑勲。出演は浅野雅博、森岡弘一郎、香川照之、他。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2007年7月21日
キャスト 監督ミッシェル・オスロ
原作ミッシェル・オスロ
出演(声)シリル・ムラリ カリム・ムリバ ヒアム・アッバス パトリック・ティムシット ファトマ=ベン・ケリル ラヤン・マジュブ アブテルセレム=ベン・アマル 浅野雅博 森岡弘一郎 香川照之 玉井碧 岩崎響
配給 三鷹の森ジブリ美術館
制作国 フランス(2006)
上映時間 99分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:36

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