アコークロー 作品情報

あこーくろー

東京。姉(清水美砂)のおさな児をベビーカーに乗せ、面倒を見ながら歩いていた鈴木美咲(田丸麻紀)は、携帯電話に気を取られた瞬間、交通事故に巻き込まれてしまう。犠牲になったのは彼女ではなく、赤ん坊のほうだった。眼前に広がる海。美咲は、沖縄に移り住んだ恋人・村松浩市(忍成修吾)の元を訪れる。山道を歩いていた美咲は、ふと木に吊り下げられた袋へ目を留める。途中知り合った渡嘉敷仁成(尚玄)と彼の息子・仁太は、中に猫の屍骸が入っていると説明するが、美咲は奇妙な風習に驚きながらも、愛する浩市の出迎えを喜び、すぐさま袋のことを忘れてしまうのだった。仁成の漁師仲間・喜屋武秀人(結城貴史)と、「おばあ」と呼ばれる彼の祖母(吉田妙子)も加わった歓迎会。「おばあ」は話のついでに美咲が見かけた袋、そして魔物キジムナーについて語り始める。美咲も興味深げに地元伝説について聞き入っていた。やがて東京を離れて浩市との田舎暮らしを始めた美咲は、仁成の紹介で若き女流作家・比屋定影美(エリカ)に会い、魔物の恐ろしい側面について教えを乞う。南国での平穏な日々。しかし、仁成の前妻・松田早苗(菜葉菜)が現れてから波風が立ち始める。彼女は仁太に続く第二子を流産、それが原因で精神不安定となっていた。仁成は息子に近づく早苗を嫌悪し、二度と目の前に現れるなと叱責する。だが、心を病んだ早苗に、その怒りが伝わっているのかさえ明らかではない。夜。山道をさまよっていた早苗は木に吊るされた袋を見つけ、それを手に取る。瞬間、樹上から何かが這い降りて来て彼女に襲い掛かる……。

「アコークロー」の解説

沖縄の言葉で夕暮れ、薄明かり、黄昏を意味する<アコークロー>。太陽が沈み、薄暗くなりかけたその頃に魔物が出没するとされ、とくに子どもたちには魂を抜かれる恐ろしい時間帯と教えられてきた。良心の呵責に耐えかね、亜熱帯の楽園に解放を求めてやって来た主人公があの世とこの世の狭間<アコークロー>に見たものは? 監督は、本作が初長編となる岸本司。主演は、TVドラマ『帰ってきたロッカーのハナコさん』の田丸麻紀。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2007年6月16日
キャスト 監督岸本司
出演田丸麻紀 忍成修吾 尚玄 菜葉菜 吉田妙子 山城智ニ 村田雄浩 清水美砂 エリカ
配給 彩プロ
制作国 日本(2007)
上映時間 97分

動画配信で映画を観よう! [PR]

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「アコークロー」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:35

広告を非表示にするには