ロバと王女 作品情報

ろばとおうじょ

とおいむかし、銀色のお城に王さま(J・マレー)と美しいお妃さま(C・ドヌーブ)ととても素敵な王女さま(C・ドヌーブ)がいた。ある冬の朝、お妃さまが亡くなられ、死にぎわに、王さまに向かって結婚する場合は自分よりも美しい女性を選んでほしいといいのこした。しかしお妃さまより美しい女性というのはこの世でただひとり王女さまだった。自分の娘に恋い焦れた王さまは、王女さまに結婚をせまった。禁断の恋に悩んだ王女はリラの妖精にすべてを打ち明けた。リラの妖精の助けを受けて王女は王さまにわざと不可能な条件を要求した。それは、毎朝ワラの上に金や宝石の糞をして王国の財産をつくっている不思議なロバの皮がほしいと言ったのだ。ところが王さまはすぐさま大事なロバを殺して、その皮を王女さまのところへ運ばせた。月や太陽のドレスと宝石とリラの妖精からもらった魔法の杖を持ち、ロバの皮を身にまとって正体を隠しお城から逃げ出して隣の国の田舎で下女として雇われた王女さまは、いつもロバの皮を身につけているので人々は《ろばの皮》と呼んでいやしめた。ある日誘惑に負けて、こっそり太陽のドレスを着てみた王女を、通りかかった、この国の王子さま(J・ペラン)が見て、たちまち一目惚れ。その日から恋の病いにとりつかれてしまった。侍医たちは、この病いを治すには結婚以外にないとの診断を下した。王子さまはその条件として彼が食べたお菓子の中から見つかった指環がぴったりはまる女性を相手に選びたいと言った。その指環は《ろばの皮》がお菓子をつくった時彼女がわざとその中へ入れておいたものである。あらゆる国の王女や若い貴族の娘、はては召使いに至るまでが、その指環をはめてみようとしたが誰ひとりとしてうまくはめられなかった。そして、最後に《ろばの皮》の番がやってきた。指環は彼女の指にぴたりとあい、こうして彼女は王子さまとめでたく結ばれたのだった。そしてご成婚式の当日、王女さまの父君とリラの妖精は空をとんで来た。父君とリラの妖精は結婚していたのだった。こうしてお祝いの宴は三カ月も続いたという。

「ロバと王女」の解説

幻想的なお伽噺の映画化。製作はマグ・ボダール女史、監督は「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」のジャック・ドゥミー、十七世紀フランスの詩人・作家のシャルル・ペローの童話「ロバの皮」をジャック・ドゥミーが脚色、撮影は「ロシュフォールの恋人たち」のギスラン・クロケ、音楽はミシェル・ルグランが各々担当。出演はカトリーヌ・ドヌーヴ、ジャック・ペラン、「美女と野獣」のジャン・マレー、「去年マリエンバートで」のデルフィーヌ・セイリグ、そして若くして世を去る女王もカトリーヌ・ドヌーヴが扮している。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1971年8月7日
キャスト 監督ジャック・ドゥミー
原作シャルル・ペロー
出演カトリーヌ・ドヌーヴ ジャック・ペラン ジャン・マレー フェルナン・ルドウ ミシュリーヌ・プレール デルフィーヌ・セイリグ カトリーヌ・ドヌーヴ
配給 CIC
制作国 フランス(1970)
上映時間 89分

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ユーザーレビュー

総合評価:4.33点★★★★☆、6件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2022-04-19

ジャック・ドウミ監督のミュージカル映画〈ロシェフォールの恋人たち〉の続篇見たいな恋の病の物語と云う風にも観られる本篇何だなあ🎵

最終更新日:2022-10-16 02:00:03

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