ふたりの人魚 作品情報

ふたりのにんぎょ

ビデオ撮影を請け負う男は、たいした依頼もなく上海で暇をもてあましていた。蘇州河を眺めながら、人魚の姿で水中ダンスをする去っていった恋人メイメイ(ジョウ・シュン)のことを思う日々。彼は回想する。自分のもとに、マーダー(ジア・ホンシュン)という運び屋の男が現われた日のことを。刑務所から出所したばかりのマーダーは、かつて自分がだまし、蘇州河の橋の上から身を投げた恋人ムーダン(ジョウ・シュン、2役)が、メイメイなのだと男に告げる。男はそれを否定するが、マーダーは納得がいかない。やがて、酔っ払い運転のバイク追突事故によって、マーダーと、メイメイらしき少女の死体が蘇州河に浮かび上がる。果たして彼女はメイメイなのか、それともムーダンなのか? 分からないままメイメイの住むハウスボートに向かった男は、「愛しているなら私を見つけて」と書かれた一枚のメモを見つけるのだった。

「ふたりの人魚」の解説

失いかけた愛を探してさまよう恋人たちの物語。監督・脚本は「デッド・エンド 最後の恋人」のロウ・イエ。出演は「始皇帝暗殺」のジョウ・シュン、「デッド・エンド 最後の恋人」のジア・ホンシュンほか。2000年ロッテルダム国際映画祭タイガー・アワード、TOKYO FILMex2000グランプリ受賞。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2001年4月28日
キャスト 監督ロウ・イエ
出演ジョウ・シュン ジョウ・シュン ジア・ホンシュン ヤオ・アンリェン ナイ・アン
配給 アップリンク
制作国 中国 ドイツ 日本(2000)
上映時間 83分

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-02-04

ふたりの人魚を観た。これは愛という永遠の命題を見事に追求していると思った。人魚と言えば、私は小川未明さんの赤い蝋燭と人魚という童話が大好きだ。小川未明さんはロマンチシズムとヒューマニズムにあふれた数々の名作を書かれているが、赤い蝋燭と人魚は私のなかで、ダイヤモンドのように光っている。それがきっかけで、私は人魚にとても関心があるのだ。この映画はまず人魚が出てくるが、やはり人魚と言うと愛しくてしかたがない。そして人魚を通して、あらためて愛について考えさせてくれたと思う。素晴らしいの一言に尽きる。

最終更新日:2024-02-14 16:00:01

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