地獄の蟲(1979) 作品情報

じごくのむし

江戸末期、福島の土湯村というひなびた村で、悪どい高利貸しをしている豪農、弥左衛門が黒雲団十郎の率いる盗賊に襲われ一家八人が殺され、千両箱六個が奪われた。村人は天罰と喜ぶが、役人の命令で山狩隊が組織された。団十郎の情婦、お登代を含む八人の一味は士湯峠を越え、米沢藩領内へ逃走を図った。しかし、追求は厳しく、一味は山中に逃げまどい、重い千両箱に加えて食糧も尽き、飢えと疲れで仲間の気持はすさむ一方であった。そして、分け前をめぐる葛藤がこれに輪をかけ、ついには仲間割れとなってしまう。一人減り二人減りしていく一団に追っ手が迫り、さらに冷い雨が降りかかる。そして、何者も恐れなかった団十郎にも最後のときが来た。団十郎はお登代を逃がそうとするが一緒にいると聞かず、二人は悪党の意地をかけて大立廻りの末死んでいった。

「地獄の蟲(1979)」の解説

昭和十三年、稲垣浩監督、阪東妻三郎主演で製作されたが、内務省の検閲で大幅に変えられたものを、もとの内容で再映画化した無声映画。無声映画鑑賞会結成二十周年記念、稲垣浩監督生活五十周年記念作品で、脚本・監修は稲垣浩、監督は「柔の星」の山田達雄、撮影は倉持友一がそれぞれ担当。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1979年12月1日
キャスト 監督山田達雄
出演田村高廣 宮下順子 伊沢一郎 三島謙 沢竜二 三堀優 今村民路 天方保 松山省二 柳沢真一 戸上城太郎 逗子とんぼ 香川良介 花岡菊子 高杉政雄 太田優子 松戸寿江 佐藤光 沢登翠 結城一郎 佐藤陽子 柳家小さん 三遊亭圓歌
制作国 日本(1979)
上映時間 88分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-09-18

実に美しき愛の剣劇,無声映画の魅力満開

最終更新日:2023-09-28 16:00:01

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