価値ある男 作品情報

かちあるおとこ

メキシコの南部--酒とケンカとバクチに明けくれ、村中から鼻つまみの貧農トルハーノ(三船敏郎)にも夢がある。それは年一回のお祭りヨルドーミヤの主催者に選ばれ、金と権力で村中の尊敬を一身に集めるマヨルドーモになることだ。子供の葬式の夜、酔ってケンカしかけたのも、街の女カタリーナ(フロール・シルベストレ)が彼に冷たいのも、みんな去年のマヨルドーモのタデオのためだ。やさしい妻ファナ(コルンバ・ドミンゲス)の勧めでトルハーノは家族たちと共に酒造工場で働くことになるが、盗み酒を見つかってクビ。しかも、長女ドロテアと逢いびきしていた工場主の息子を傷つけ、投獄されてしまう。妻と子供たちは懸命に働き、出物の安い土地を買うことに決めた。やがて、ドロテアが工場主の息子の子を生む。彼女の恋人カルリンは怒り悲しむが、トルハーノが出獄すると聞いて、ドロテアの身を案じ、彼女だけを連れて村を去った。帰宅したトルハーノは、家族の金を捲き上げてカタリーナの許に走り、酒とバクチの生活に逆戻り。しかも、その金を闘鶏でタデオにとられてしまう。そこへ酒造工場の主人がきて、息子とドロテアの間にできた子を引き取りたいと頼む。その金で念願のマヨルドーモになったトルハーノに、村人たちは誰一人尊敬のまなざしを送らない。折も折、彼を誘惑にかかったカタリーナを、ファナが刺し殺した。「あなたにこれ以上悪いことをさせたくないから……」とファナは訴えた。妻の愛に目ざめたトルハーノは、妻のかわりに自分が自首するから証言してくれと村人に頼む。そして、初めて本当のマヨルドーモになったことに誇りを感じるのであった。

「価値ある男」の解説

日本のスター三船敏郎が主演したメキシコ映画。「大砂塵の女」のイスマエル・ロドリゲスが製作・監督を担当している。ロハリオ・バルリガ・リバスの原作をイスマエル・ロドリゲスとビセンテ・オローナが脚色している。撮影はガブリエル・フィゲロア。音楽を受けもっているのはラウル・ラヴィスタ。出演しているのは三船敏郎のほかコルンバ・ドミンゲス、フロール・シルベストレなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督イスマエル・ロドリゲス
原作ロハリオ・バルリガ・リバス
出演三船敏郎 コルンバ・ドミンゲス フロール・シルベストレ Titina Romay Pepito Romay Anita Rodriguez Dulce Maria Rodriguez Amado Zumaya Magda Monzon エドゥアルド・ファヤルド Juan Carlos Pulids Jaime Jimenez Pons Jose Chavez Trowe アントニオ・アギラ
配給 東宝=東和
制作国 メキシコ(1961)
上映時間 110分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:58

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