新・平家物語 義仲をめぐる三人の女 作品情報

しんへいけものがたりよしなかをめぐるさんにんのおんな

さしも栄華を誇った平家も清盛の歿後ようやく秋風落莫、頼朝はじめ諸国の源氏は平家打倒の狼煙をあげたが、木曽義仲は信越の精鋭を率いて北陸路を席捲、越中砺波山に平維盛の軍と対峙した。折しも頼朝からの急使和田義盛に嫡子義高を渡した義仲は、林の中で巴の手に属している女兵山吹の野性的な美しさにうたれ、思わず抱きしめるのだった。頼朝を憎んで鎌倉の陣を脱けた叔父新宮行家が義仲に合流した頃、本陣にひかれて来たのは義仲にとって命の恩人斎藤別当実盛で、義仲は鄭重に敵陣へ送り返した。戦機熟するとみるや、義仲は奇略を用いて敵の大軍を砺波山の谷間に敗走させたが、その戦さで巴は平家の一武将を斃した。それは髪を黒く染めた実盛であった。平家は安徳帝を擁して都落ちを決意し、猛火に包まれた都は大混乱に陥るが、平頼盛だけは動かなかった。かねて白河法皇に近づき、秘かに頼朝と気脈を通じていたのである。法皇は都へ真先に入る者は頼朝と期待していただけに、義仲の入洛には大きく失望された。褒賞のことで不満の義仲は、自分を欺いた関白基房の息女冬姫を塔の二階に幽閉した。最初はおののいていた冬姫も次第に義仲の真情にふれ、義仲に都を捨てて木曽へ帰るようにすすめるのだった。知らず、その頃頼朝の先鋒義経の軍兵はすでに宇治川を渡り、洛中に追っていた。そして、義仲の陣屋は鎌倉勢に囲まれ必死の防戦もむなしく、小勢の義仲方は次々と討死に、冬姫は塔上で焼死した。洛北不動の滝に逃れた義仲は数本の矢を浴びて仆れ、巴は捕えられた。たそがれゆく鳥辺野で、山吹は落葉をかき集め義仲の首級を茶毘にふしていた。その麓の道を巴は和田義盛らに警固されて、わが子義高のいる鎌倉へ向って行く。

「新・平家物語 義仲をめぐる三人の女」の解説

週刊朝日連載の吉川英治の原作を「新・平家物語」の成澤昌茂、辻久一、「婦系図 湯島の白梅」の衣笠貞之助が共同脚色し、同じく衣笠貞之助が監督、「藤十郎の恋」の杉山公平が撮影を担当した。主なる出演者は「俺は藤吉郎」の長谷川一夫、「新女性問答」の京マチ子、「見合い旅行」の山本富士子、「くちづけ(1955)」第三話の高峰秀子、「虚無僧変化」の大河内傳次郎、「あばれ振袖」の進藤英太郎、「虚無僧変化」の黒川弥太郎など。色彩は大映カラー。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督衣笠貞之助
原作吉川英治
出演長谷川一夫 京マチ子 山本富士子 高峰秀子 大河内傳次郎 柳永二郎 進藤英太郎 黒川弥太郎 志村喬 三田登喜子 夏目俊二 羅門光三郎 見明凡太朗 香川良介 山路義人 細川俊夫 十朱久雄 富田仲次郎 春本富士夫 清水元 高堂国典 南条新太郎 小川虎之助 荒木忍 南部彰三 光岡龍三郎 水原浩一 寺島貢 尾上栄五郎 原聖四郎 天野一郎 伊達三郎 滝口マサオ 中村玉緒 橘公子
制作国 日本(1956)
上映時間 121分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「新・平家物語 義仲をめぐる三人の女」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:48

広告を非表示にするには