こつまなんきん 作品情報

こつまなんきん

大阪の東南部河内地方。年に一度の盆踊りの夜、お市は達吉のために腕力で体を奪われた。達吉の結婚式を知ったお市は、式場にのりこみ「あての腹には達吉の子が四月になっている」と叫んだ。式は目茶目茶になった。お市の父万之助が死ぬと、達吉の父永之助は残った家屋敷に目をつけ、達吉を住みこませた。お市は、教祖になり教団を始めたいと、永之助に借金を申しこんだ。教祖商売が繁昌している折から、永之助は承諾した。この教祖商売は大繁昌だった。株屋の多吉はお市の霊感で大儲けをし、十万円の寄附をした。永之助が株に手を出した。お市は、滝に打たれている時、瓢箪亭の若旦那小五郎に抱かれた。永之助は株に失敗した。家は勿論、教団までが赤紙を貼られ、狂乱した永之助の妻おみねは教団に火をつけた。それから数年、お市は大阪で易者になっていた。多吉に再会し、小五郎の消息を聞いて訪れた。が、同宿しても下宿代をくれという彼のガメツさに多吉の許へ帰った。多吉の妾同様になったお市は、株をはじめ、儲けた。多吉は失敗し、刑事事件をひき起した。お市も逮捕された。罪のない彼女は釈放されたが今は無一文、興行師藤原にすすめられ、寄席の舞台に立った。美人好きの実業家岩崎がお市に目をかけた。お市もひかれていき、ホテルで求婚された時は幸福に涙した。が、事業に失敗した岩崎のため、あやうく自殺の道連れにされそうになった。岩崎には妻もあった。岩崎の秘書がまた誘いの手をのべるが、お市は「もう男は沢山」と言うのだった。

「こつまなんきん」の解説

今東光の原作を、「暴れん坊三羽烏」の富田義朗が脚色し「命との対決」の酒井辰雄が監督したもので、河内女の愛欲を描く。撮影は「お夏捕物帖 通り魔」の倉持友一。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督酒井辰雄
原作今東光
出演瑳峨三智子 藤山寛美 安井昌二 花菱アチャコ 乙羽信子 河津清三郎 曽我廼家明蝶 高野真二 浪花千栄子 佐乃美子 浅茅しのぶ 千之赫子 菅井一郎 山路義人 永田光男 南泰介 小田草之助 滝祐児 美村典子 乃木年雄 森八郎 藤間林太郎 春日昇 中田耕二 小田切みき 館敬介 青山宏 宮島安芸男 光妙寺三郎 笹川富士夫 田中謙三 田口直也
配給 松竹
制作国 日本(1960)
上映時間 90分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:49

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