娘船頭さん 作品情報
むすめせんどうさん
萩原徳三 第一回長篇作品
水辺の町潮来に、お光の家は兄の信一と祖父の源助と三人暮しである。源爺は漁に出かけ、信一は渡しの船頭をやっている。お祭も近くなったある日、美校生の水野が東京から絵を描きにやって来て、信一とお光と知り合い仲良しになった。信一はかねてから東京で働きたいと思っていたが、源爺はそれに反対であった。お光は、しかし、水野の叔父が東京でラジオ工場をやっているというので、信一の就職を水野に頼むのだった。間もなく東京へ帰った水野は、早速手紙をよこして信一の就職に承諾の意を示した。あとのことを心配する信一だったが、お光は兄を元気づけてそっと東京へ発たせた。それを知って立腹した源助も、ほんとは淋しそうで、居酒屋で酔って来る日が多く、そのためかやがて寝込んでしまいワカサギ漁にも行けなくなった。
「娘船頭さん」の解説
「若旦那と踊子」の伏見晁が脚本を執筆、短篇映画「娘の晴着」を発表した萩原徳三が第一回長篇作品としてメガフォンをとる。撮影は「おとこ大学 新婚教室」の厚田雄春、音楽は「あなたと共に」の池田正義が担当する。出演者は「七変化狸御殿」の美空ひばり、「ママ横をむいてて」の石浜朗、「この世の花」の片山明彦、「あなたと共に」の御園裕子、「八州遊侠伝 白鷺三味線」の市川小太夫、「おふくろ(1955)」の沢村貞子など。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:萩原徳三
出演:美空ひばり 片山明彦 市川小太夫 石浜朗 |
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制作国 | 日本(1955) |
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