サラリーマンどんと節 気楽な稼業と来たもんだ 作品情報

さらりーまんどんとぶしきらくなかぎょうときたもんだ

三日月物産、信州信濃支社の気楽な稼業ぶりはちょっとひどい。支社長以下とんとやる気がないのだ。只一人、働いているのは柏木洋介君、父は支社の小使として父子二代にわたって忠勤を励む誉の家柄だ。信濃支社の余りの不成績ぶりが、社長の耳に入り、社長の御曹子がのりこんでくることになった。あわてた支社長以下は、御曹子懐柔策をたてるが、本当に困ったのは洋介の処置である。彼に事実を喋られたらパーである。即刻柏木君、本採用の辞令が出された。大喜びの柏木君かねてから思いを寄せているBGの久枝に報告したが、これがいけない。辞令を受取るより御曹子に取入った方が出世するという。挙句の果てが絶交ときた。辞令を突返されて困った支社長は、久枝に特別命令を出すが、久枝の恋人前田君が承知しない。困った支社長は、行きつけの料亭の芸者ぽん太を使うことになった。だが、竪物の柏木君、ぽん太のお色気攻勢にびくともしない。第三の洋介攻略が展開された。娘孝子の友達八田ひろみを柏木君の相手にすいせんしようというのだ。見合の結果は上々で、柏木君は、ひろみと醤油問屋をやるつもりになった。ところが、それを聞いたぽん太と久枝がおさまらない。ひろみと柏木君のデートの場所に現われてぶちこわしてしまった。柏木君はまだ会社をやめない。すべてを御曹子に告げるんだと意気けんこうだ。到々御曹子の到着の日となった。支社長は大弱りである。ところが、どたんばになって、柏木君の父の申し出で柏木君は一躍、課長待遇として札幌支社へ転職することになった。信州支社へはハナ肇以下七人の社員を従えて御曹子がおりたった。入れ違いに柏木君は汽車へ。その柏木君の隣りには支社長の娘孝子がちゃっかり座っていた。

「サラリーマンどんと節 気楽な稼業と来たもんだ」の解説

植木等のヒットソングスーダラ節に続く第二弾。原作・脚色は前作「スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ」の青島幸男と高橋二三。「七人のあらくれ」の枝川弘が監督したサラリーマン喜劇。撮影は「明日を呼ぶ港」の秋野友宏。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督枝川弘
原作青島幸男
出演川崎敬三 見明凡太朗 浦辺粂子 潮万太郎 万里昌代 目黒幸子 浜田ゆう子 弓恵子 三浦友子 早川雄三 丸山修 三角八郎 高村栄一 網中一郎 大辻伺郎 中田勉 浜美奈子 清原万栖子 藤野千佳子 竹里光子 夏木彰 大山健二 耕田久鯉子 結城千里 ハナ肇 植木等 谷啓 犬塚弘 石橋エータロー 桜井センリ 安田伸
配給 大映
制作国 日本(1962)
上映時間 85分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-07-13

この映画をまた観た。とても感動した。これはあまりにも共感できるところがいっぱいあったからだ。私はサラリーマンは気楽な稼業と来たもんだと言うたびに20代からの20年間に近い新聞記者の時代を思い出さずにはいられない。元々書くことが大好きで飛び込んだ世界だったが、取材とか調査というものはどんなに難しいものかを思い知らされた。何年も苦しみの連続だったと言っても決して過言ではない。気楽な稼業と来たもんだと思ったことはなかった。だからこの映画を観た時はあまりにも現実からかけ離れていただけに、逃避できたし、いっぱい共感できたのだ。そしてこの映画から私は気楽さとユーモアで生きていく術を学んだ。素晴らしい作品だ。

最終更新日:2022-07-26 11:03:52

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