リヴァイアサン（2012） 作品情報
りばいあさん
ボストンから南へ1時間ほどの距離にあるマサチューセッツ州ニューベッドフォード。かつて世界最大の捕鯨基地として賑わい、文豪ハーマン・メルヴィルの『白鯨』をインスパイアしたあの港町から、巨大な底引網漁船アテーナ号とともに絶海へ向かう。危険で過酷な漁は数週間に渡り、船は漆黒の海を行く。その間、黙々と体を動かし、網を引き上げ、魚を見事な手つきで次々とさばいてゆく漁師たち。そこでは昼と夜、美と恐怖、生と死とが不気味に溶けあい、やがて我々の時空の感覚を狂わせてゆく。
「リヴァイアサン（2012）」の解説
11台の超小型カメラを駆使して、底引き網漁船の漁の模様を追ったドキュメンタリー。網の中でもがく魚や上空を飛ぶカモメなど、これまでにない視点からその全貌を明らかにする。ハーバード大学感覚民族誌学研究所の人類学者で映像作家としても活躍するルーシァン・キャステーヌ=テイラーとヴェレナ・パラヴェルが共同で監督。
ロカルノ国際映画祭をはじめ、各国の映画祭で数々の賞を獲得したドキュメント。米東海岸の港町ニューベッドフォードから漁に出た、底曳網漁船アテーナ号。荒れた海を進み、さまざまな機械を作動させ、大量の魚介類を捕獲するさまを捉えていく。
公開日・キャスト、その他基本情報
| 公開日 | 2014年8月23日 |
|---|---|
| キャスト | 監督：ルーシァン・キャスティーヌ=テイラー ベレナ・パラベル |
| 配給 | 東風 |
| 制作国 | アメリカ フランス イギリス（2012） |
| 上映時間 | 87分 |
| 公式サイト | http://www.leviathan-movie.com/ |
(C)Arrete Ton Cinema 2012
ユーザーレビュー
総合評価：5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「PineWood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2017-03-13
時に魚の眼になり、時に鴎の眼になり、時に魚類を捌く漁民・船員の眼になりと、その小型手動カメラが捉えた潮の薫りに船酔いしてしまう…。ドキュメントとしての一瞬がメルビルの＜白鯨＞さながらに美しい♪海での格闘ではアーネスト・ヘミングウエイの＜老人と海＞の雰囲気も有るが、寧ろ曳き網クレーンを積んだ船舶のマシーン自体が巨大怪物リバイアサンなのだ！