収容病棟 前編 作品情報

しゅうようびょうとうぜんぺん

中国・雲南省にある精神病院の男性患者の収容病棟。中庭を囲んで回廊があり、病室のドアがいくつも並んでいる。カメラは患者たちの日常を映し始める。氏名不詳で収容されている患者の1人、唖者の通称ヤーパは、誰かと一緒に眠りたがる。ひたすら家を恋しがる青年マーはこの病院からさほど遠くない町の出身で、雲南省にある大学に進学が決まったが、大学へ向かうバスが事故で止まってしまい、その焦る気持ちがきっかけになって精神疾患が出たという。インは施設に来たばかりで、医師たちの言うことを聞けない。夜、電話をかけたくてドアを蹴飛ばし、手錠を掛けられてしまう……。

「収容病棟 前編」の解説

中国の精神病院の内部を初めて撮影した国際的ドキュメンタリー。たった2人のクルーで3ヶ月あまりの間撮影され、カメラの存在を感じさせない自然な様子が映し出されている。監督は、「鉄西区」「三姉妹~雲南の子」のワン・ビン。第70回ヴェネチア国際映画祭特別招待作品、第35回ナント三大陸映画祭銀の気球賞受賞。前編122分/後編115分。

「三姉妹~雲南の子」のワン・ビンが約3カ月にわたり撮影した、雲南省の精神病院の人々の記録映画。経済成長がもたらす社会変化によって増加する、中国の精神病患者。存在しないことになっている、隔絶された場所で生きる人々の日常に迫る。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2014年6月28日
キャスト 監督ワン・ビン
配給 ムヴィオラ
制作国 香港 フランス 日本(2013)
上映時間 122分
公式サイト http://moviola.jp/shuuyou/

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-11-29

そして王兵監督の映画〈フォンミン~中国の記憶〉はフォンミン老師のロング・インタビューをカメラで延々と追ったドギュメント!映像のモンタージュやコラージュの技法を排したシンプルな制限された映画言語が力強い印象を残した傑作。日暮れて幽かに浮かぶ彼女の表情や佇まいから文革の恐るべき体験が垣間見えて来るかの様だ。

最終更新日:2023-06-04 02:00:07

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