藤原義江のふるさと 作品情報

ふじわらよしえのふるさと

日活初のトーキー映画

交通事故で大怪我を負った。それがきっかけで妻の真実の愛に目覚める声楽家の姿を描く。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督溝口健二
出演藤原義江 夏川静江 小杉勇 土井平太郎
制作国 日本(1930)

ユーザーレビュー

総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。

P.N.「グスタフ」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2019-10-18

完全なトーキー映画ではなく、”パート・トーキー”と云われる実験的な作品で溝口監督の意欲作。主演は当時”我らがテナー”と称えられた藤原義江で音楽映画。西洋人風の二枚目歌手で演技に不自然さなし。共演は「二十四の瞳」で大石先生の母役夏川静江で好演をみせる。題材が溝口監督らしくないと思ったが、若手声楽家を陰ながら応援し、再起の激励に力を尽くす女性を描くことに、溝口の好みが感じられる。単純なストーリーの純愛映画の形は維持している。数か所溝口監督らしいタッチが観られるのが私的には嬉しかった。サイレントからトーキーの大変革の時代を記録した価値は充分あると思います。

最終更新日:2019-10-23 16:00:09

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