Workers ワーカーズ 作品情報

わーかーず

東京スカイツリーで注目を集める東京の下町・墨田。このまちでも高齢化や孤立が進み、地域のかかわりあいが希薄になっている。労働者であり経営者でもある働く人たちと市民が集まってつくった協同組合・ワーカーズコープは、子育て、介護、食など命を支え育む仕事を通じて、まちの人たちと助け合って、仕事をおこし、まちづくりをしている。ワーカーズコープが団地の一角で運営を始めて6年になる立花児童館。東日本大震災の夜、一度帰宅した子供たちが児童館に戻ってきた。「おうちに誰もいない……」と不安を募らせる子供たちを見た立花児童館館長の内藤さんは、夜遅くまで過ごせて、ご飯も食べられる“第2のおうち”と、子育てに悩むお母さんの手助けの必要性を感じた。ワーカーズコープは保護者とまちの人たちに呼びかけ、子育ての手助けをする仕事おこしを始めた。ワーカーズコープの組合員、高浜さんは、中学の熱血体育教師だったが、荒れた学校に心血を注ぐうち、家庭崩壊、離婚、辞職を経験した。その後、日雇い派遣、コンビニの深夜バイトを経て、ワーカーズコープにたどりついた彼は、元気な高齢者のための健康増進や、生き甲斐づくりを仕事にしている。水を得た魚のように第二の人生が始まった高浜さんは、仕事は自分の生き甲斐だと語る。地域に溶け込んで12年、高齢生態の生活相談はもとより、独居で身寄りのない利用者の家探しや引っ越し、葬儀まで、生活全般を支えるケアを行っているあゆみケアサービス。これも、まちの人たちの信頼があってこそである。墨田のまちは、多くの人の命と魂によって守られている。絆と命に手間をかけることが、地域の未来を作るのである。

「Workers ワーカーズ」の解説

東京の下町・墨田で、働く人たちと市民が作る協同組合・ワーカーズコープの活動を描くドキュメンタリー。団地の一角にある児童館、高齢者の健康増進やいきがいづくりを担う元体育教師、高齢世帯の生活全般を支えるケアサービスなどを紹介する。監督は、「かすかな光へ」の森康行。ナレーションは、「雨あがる」の宮崎美子。

労働者の各々が出資し、平等な立場で事業と経営に参加できる協同組合。ワーカーズコープと呼ばれる労働体制を取り入れ、希薄になりつつある住民たちの絆を取り戻すとともに、安定した雇用をも生み出そうとする東京・墨田区の試みを追いかける。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2013年2月2日
キャスト 監督森康行
配給 映画上映委員会/一般社団法人日本社会連帯機構/日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団
制作国 日本(2012)
上映時間 94分

(C)「ワーカーズ」映画上映普及員会 All Rights Reserved.

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最終更新日:2022-07-26 11:03:29

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