希望の樹 作品情報

きぼうのき

革命前のグルジア、コーカサス地方の小さな村にマリタ(リカ・カヴジャラーゼ)という美しい娘がやって来た。彼女はやがて貧しい牧童ゲディア(ソソ・ジャチヴリアニ)と恋に落ちてゆく。平和な村には様々な人々が暮らしていたが、その中でも長老の知恵者、チチコーレ(コテ・ダウシヴィリ)とアナーキストのイオラム(カヒ・カヴサーゼ)の間にはいさかいが絶えなかった。やがて秋が来て、マリタに村一番の金持ちシュテ(ザザ・コレリシヴィリ)との結婚話が持ち上がる。怒ったゲディアはシェテに襲いかかるが、逆に村から出てゆく破目になってしまう。冬、夢想家のエリオズは“希望の樹”を求めて森に入り凍死してしまった。そんなある日、シェテとの愛のない生活に疲れ切ったマリタのもとをゲディアが訪ねてくる。しかし、それが露見し、マリタは村の掟を破ったとして、引き回しの見せしめに合う。そこへ駆けつけたゲディアは何者かに撃たれ、マリタもまた屈辱に耐えかねたようにその後を追って息絶える。その場所には今でも美しい深紅の花が咲いているという。

「希望の樹」の解説

グルジアの詩人、ゲオルギ・レオニーゼの原作を基に、古い因習に縛られた一組の恋人の悲劇的な愛を描いた作品。監督は「祈り」のテンギス・アブラーゼ、脚本はアブラーゼとレヴァズ・イナニシヴィリの共同、撮影はロメール・アフヴレディアニ、音楽はべジーナ・クヴェルナーゼとヤコヴ・ボボヒーゼが担当。出演はリカ・カヴジャラーゼ、ソソ・ジャチヴリアニほか。2018年8月4日より岩波ホールほか全国順次再上映(配給:ザジフィルムズ)。

ジョージアの映画監督テンギズ・アブラゼが1977年に公開した作品で、「祈り 三部作」の第2作をリバイバル上映。20世紀初頭の革命前のジョージア東部カへティ地方の農村。時代の変化の到来に村人たちは動揺し、美しい娘と青年の純愛も古い因習により打ち砕かれてゆく。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1991年3月9日
キャスト 監督テンギス・アブラーゼ
出演リカ・カヴジャラーゼ ソソ・ジャチヴリアニ ザザ・コレリシヴィリ コテ・ダウシヴィリ カヒ・カヴサーゼ ソフィコ・チアウレリ
配給 日本海映画
制作国 ソ連(ジョージア)(1977)
上映時間 107分
公式サイト http://www.zaziefilms.com/inori3busaku/

(C) “Georgia Film” Studio, 1977 (C) RUSCICO, 2000

予告編動画

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最終更新日:2023-07-05 02:00:03

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