ル・アーヴルの靴みがき 作品情報

るあーぶるのくつみがき

北フランス、ノルマンディー地方の港町ル・アーヴル。かつてパリでボヘミアンな生活を送っていた元芸術家のマルセル・マルクス(アンドレ・ウィルム)は、ここで靴磨きを生業にしている。駅や高級革靴店の前で仕事をしているが、日々の稼ぎはわずか。だが、家には自慢の女房アルレッティ(カティ・オウティネン)と、愛犬ライカが帰りを待っていてくれる。決して豊かではないが、毎晩呑みに行きマルセルはそんな暮らしに幸せを感じていた。ある日、港にアフリカ・ガボンからの不法難民が乗ったコンテナが漂着する。警察の検挙をすり抜けた一人の少年イドリッサ(フロンダン・ミゲル)は、港でマルクスと偶然に出会う。イドリッサの母親がいるロンドンに送り出してやるため、密航費を工面しようとマルセルは奮闘するが、時を同じくして、妻アルレッティは体調の不調をうったえ入院、医師から不治の病を宣告される。

「ル・アーヴルの靴みがき」の解説

「街のあかり」(06)以来5年ぶりとなるアキ・カウリスマキの監督作品で「ラヴィ・ド・ボエーム」に次ぐ2本目のフランス語映画。監督デビューした1980年代から一貫して社会の片隅でひっそりと生きるアウトサイダーを見つめてきたカウリスマキが、今作ではヨーロッパの深刻な難民問題を描き出す。庶民の人情と善意がたぐり寄せる奇跡を、時に優しく、時にこぼれだすオフビートなユーモアを交え、つむぎだされたヒューマン・ドラマの傑作。

フィンランドの鬼才アキ・カウリスマキが、北フランスを舞台に撮り上げたドラマ。北フランスの港町で靴磨きをしているマルセルは、アフリカからの不法移民である少年と出会う。一方、マルセルの妻アルレッティは医師に余命半年と告げられていた。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2012年4月28日
キャスト 監督アキ・カウリスマキ
出演アンドレ・ウィルム カティ・オウティネン ジャン=ピエール・ダルッサン ブロンダン・ミゲル エリナ・サロ イヴリヌ・ディディ ゴック・ユン・グエン フランソワ・モニエ ロベルト・ピアッツァ ピエール・エテックス ジャン=ピエール・レオー
配給 ユーロスペース(提供 ユーロスペース=キングレコード)
制作国 フィンランド フランス ドイツ(2011)
上映時間 93分

ユーザーレビュー

総合評価:4.4点★★★★☆、6件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2022-02-21

そして同じくフィンランドの映画で大人の精神的な愛の姿を画いたのがムービーplusで深夜放映された映画〈愛の部屋,裸の二日間〉だった。何処かミケランジェロ・アントニオーニ監督風な作品見たいでもあるが

最終更新日:2023-12-09 02:00:08

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