海峡、血に染めて 作品情報

かいきょうちにそめて

海上保安大学学生船越洋介は実習生として、生まれ故郷対馬に派遣される連絡船上で、恋人の後を追って対馬に向うひろみという女と知り合った。下船の際、昔洋介の家で働いていたトラから荷物を頼まれた洋介は、中身が闇軍票と知って驚いた。洋介の家では彼の帰りを知って、幼馴染のツギなどが集って洋介の帰りを喜んで待っていた。だが兄克巳だけは何故か暗い表情だった。翌日から巡視艇“いそかぜ”に配属を命じられた洋介は、足立艇長とキャバレー“ヒスイ”に出かけ、克巳がうさんくさい玄洋丸の船員藤井たちと一緒にいるのを見て、不安を感じた。そのキャバレーこそ、密輸の連絡場所として保安部から睨まれていたからである。その夜、克巳はひろみに「弟さんは保安官よ。足を洗ったら……」といわれ、苦悶の表情をうかべた。数日後、洋介は幼馴染の海女ツギと実家に帰り、母と会った。そのころ、“ヒスイ”ではひろみに横恋慕している藤井と克巳が睨み合っていた。まもなく、“いそかぜ”は巡視中に怪しい海竜丸を発見、直ちに追跡したが、その船上に兄克巳の姿を見て洋介は愕然とした。海竜丸は0ラインに逃げ込んでしまった。翌朝、洋介はツギから藤井たちが密航者のあっせんをしていると聞き、密航者を装って乗りこむことを決心するとともに、ツギに保安部への連絡を頼んだ。しかし、洋介は藤井に捕えられた。克巳は自分の行為を悔い、藤井に弟を助けてくれと懇願するが、藤井はその代償としてひろみを要求するのだった。そのころ、ツギの報らせで、“いそかぜ”は全速力で現場に向っていた。海竜丸の甲板で洋介兄弟と藤井一味の死闘が続き、克巳の働きで藤井一味は自滅した。翌朝、自首を決意した克巳を見送るひろみと、洋介のたくましい姿が見られた。

「海峡、血に染めて」の解説

大村隆弘の原作を棚田吾郎が脚色、「峠を渡る若い風」の鈴木清順が監督した海上保安庁の活躍を描いたアクションもの。撮影は「銀座ジャングル娘」の峰重義。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督鈴木清順
原作大村隆弘
出演和田浩治 葉山良二 英百合子 久松洪介 清水まゆみ 浜田寅彦 郷えい治 滝恵一 山口吉弘 土方弘 武藤章生 浜村純 初井言栄 山岡久乃 漆沢政子 大倉節美 雪丘恵介 伊藤寿章 森塚敏 稲葉義男 萩志郎 玉村駿太郎 緑川宏 木浦佑三 高原駿雄 藤村有弘 榎木兵衛 衣笠力矢 福田トヨ 小柴隆
配給 日活
制作国 日本(1961)
上映時間 83分

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最終更新日:2023-03-04 02:00:04

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