ブリューゲルの動く絵 作品情報

ぶりゅーげるのうごくえ

16世紀のフランドルの夜が明け、農村の一日が始まる。若夫婦は仔牛を売りに出かけ、岩山の風車守りの家族は風車を回し小麦を挽く。だが、のどかな村の様子とはうらはらに、支配者は異端者を無惨に迫害していた。アートコレクターのニクラース・ヨンゲリンク(マイケル・ヨーク)は画家ピーテル・ブリューゲル(ルトガー・ハウアー)に、このあり様を表現できるかと問いかける。それに応えブリューゲルが風車の回転をとめると、すべての光景がぴたりと動きをとめた。するとフランドルの風景の中にキリストや聖母マリア(シャーロット・ランプリング)らが過去から舞い戻り、聖書の「十字架を担うキリスト」の物語が始まるのだった……。

「ブリューゲルの動く絵」の解説

16世紀フランドル絵画の巨匠ブリューゲルの傑作「十字架を担うキリスト」をポーランドの鬼才レフ・マイェフスキ監督が再現。絵の中の人々の日常生活をなぞりながら、やがて名画に秘められた意味もが解き明かされてゆく。出演は「ザ・ライト エクソシストの真実」のルトガー・ハウアー、「わたしを離さないで」のシャーロット・ランプリング。

16世紀フランドル絵画を代表する画家、ピーテル・ブリューゲル。ルトガー・ハウアー演じるブリューゲルがガイドとなり、彼が遺した絵画の世界へ案内。代表作『十字架を担うキリスト』の中の人々の生活をなぞり、秘められた意味を解き明かす。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年12月17日
キャスト 監督レフ・マイェフスキ
出演ルトガー・ハウアー シャーロット・ランプリング マイケル・ヨーク
配給 ユーロスペース=ブロードメディア・スタジオ
制作国 ポーランド=スウェーデン(2011)
年齢制限 PG-12
上映時間 96分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「ミスチーフジョーンズ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2012-02-27

広くお勧めするタイプの映画ではないが、ブリューゲルに少しでも関心のある人には名作。台詞はほとんどなく、ブリューゲル本人ですら脇役の一人のような扱いだが、そういう所にも、細かい配慮で、彼の芸術の精神が生きている。残虐が風景の一部になってしまった時、どんなに平和であっても、そこは恐怖の世界。静寂に満ちた映像が、何よりも雄弁に世界観を表現していた。

最終更新日:2022-07-26 11:03:31

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