ラビット・ホール 作品情報

らびっとほーる

郊外の閑静な住宅街に暮らすベッカ(ニコール・キッドマン)とハウイー(アーロン・エッカート)のコーベット夫妻。彼らの幸せな生活が一変したのは8か月前。一人息子ダニーが道路に飛び出して交通事故に遭い、わずか4歳でこの世を去ってしまったのだ。それ以来、2人の心には埋めようのない欠落感が生まれていた。ダニーとの思い出を大切にして前に進もうとするハウイーとは対照的に、亡き息子の面影に心掻き乱されるベッカ。同じ痛みを共有しながらも、夫婦の関係は少しずつ綻び始める。ハウイーの提案で、身近な者に先立たれた人々のグループセラピーに参加するベッカ。だが、やり場のない苛立ちから、他のメンバーに辛辣な言葉を浴びせ、退席することになってしまう。立ち寄った実家でも、母親ナット(ダイアン・ウィースト)との間に漂う気まずい空気。その帰り道、ベッカはある少年(マイルズ・テラー)を目撃する。翌日、尾行して図書館に入ると、彼が返却した『並行宇宙(パラレル・ワールド)』という科学の本を借りる。次の日、ベッカはその少年から声を掛けられる。彼の名前はジェイソン。8か月前、ダニーを車で轢いた高校生だった。しかし、ベッカには彼を責めるつもりはなかった。ぎこちない対面を果たした2人は奇妙な安らぎを覚え、やがて公園のベンチで会話するのが日課となってゆく。『並行宇宙』を読んでいることを打ち明けたベッカに、ジェイソンはそれを参考に描いた漫画を差し出す。タイトルは『ラビット・ホール』。科学者の父親を亡くした少年が、パラレル・ワールドに存在する別の父親を探すため、“ウサギの穴”を通り抜けるという不思議な物語だった。一方その頃、ハウイーは心の癒しを求めるかのように、セラピーで出会った気さくな女性ギャビー(サンドラ・オー)と急接近してゆく。幾度となくほつれかける夫婦の絆。ベッカとハウイーは、再び共に歩み出すことができるのだろうか……。

「ラビット・ホール」の解説

ピューリッツァー賞に輝いたデヴィッド・リンゼイ=アベアーの戯曲を、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のジョン・キャメロン・ミッチェル監督で映画化。幼い息子を失った夫婦の再生を描く。製作を兼任した主演のニコール・キッドマン(「NINE」)は、アカデミー賞とゴールデングローブ賞で主演女優賞にノミネート。

ピュリッツァー賞、トニー賞受賞の同名戯曲を、N・キッドマンが製作と主演を務めて映画化。4歳の息子を交通事故で亡くし、辛い日々を送るベッカとハウイーの夫婦。ある日、ベッカは息子を轢いた車を運転していた少年を見つけ、その後を追う。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年11月5日
キャスト 監督ジョン・キャメロン・ミッチェル
原作デヴィッド・リンゼイ=アベアー
出演ニコール・キッドマン アーロン・エッカート ダイアン・ウィースト タミー・ブランチャード マイルズ・テラー ジャンカルロ・エスポジート ジョン・テニー サンドラ・オー パトリシア・カレンバー マイク・ドイル スティーヴン・メイラー フェニックス・リスト サラ・ジェーン・ブラゾ ウルスラ・パーカー ロブ・キャンベル
配給 ロングライド
制作国 アメリカ(2010)
年齢制限 PG-12
上映時間 92分

ユーザーレビュー

総合評価:4.5点★★★★☆、2件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-04-05

ダイアン・レイン主演の映画「トスカーナの休日」で親友のサンドラ・オーを観ていたら前に名画座の老舗・銀嶺ホールで見た本編の彼女を想い出した。本編はニコール・キッドマンの熱演で印象的な作品だね?

最終更新日:2022-07-26 11:03:31

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