嵐を呼ぶ男(1966) 作品情報

あらしをよぶおとこ

福島慎介とシックス・ジョカーズのドラマー、チャーリー桜田は、華麗な演奏と美貌で人気の的だった。慎介の妹で楽団のマネージャー美弥は、チャーリーとできていたが、チャーリーの浮気にほとほと愛想をつかしていた。美弥はある日、場末の三流小屋でみつけた国分正一の、粗けずりのドラムに現代の息吹を感じた。鍛えたらきっとものになると美弥の直感が働いた。偶然、チャーリーはTVの出演に穴をあけた。美弥は正一を無理失理引っぱってきてその穴埋めとした。これは意外にも大成功で、音楽評論家の左京も正一のスティックさばきを激賞した。怒ったチャーリーは退団し持永プロに走った。正一はジョカーズに引き抜かれ猛烈な練習を強いられたが、正一はよくそれに耐えた。正一の腕はめきめきとあがった。美弥を狙う左京は、正一が美弥と左京を取り持つことを条件に、正一の売出し記事を書き出し、そして日本一を争って、チャーリーと正一のドラム合戦を計画した。ところがその前の晩、酔った正一はチャーリーと踊り子メリーを争って、チャーリーの用心棒と喧嘩し、右手をケガしてしまった。翌日、超満員の観客を前に二人はドラムを叩きまくった。しかし、右手の利かない正一は次第に押された、がいきなり正一はマイクをつかむと唄い出した。“俺らはドラマー、やくざなドラマー”そのやけっぱちな力強い唄は完全に観客の心をつかんだ。歌うドラマー正一は日本一となった。正一の弟英次は大学に通いながらレーサーを夢みていた。だが、母親で教員の正子は、やくざな正一を嫌い、英次に希みをかけていた。ドラマーとして日本一の正一を尊敬する英次は、大学を断念、プロレーサーに転向した。その弟のことを知った左京は、美弥を早く取り持たないと弟をレースに出られないようにすると脅迫してきた。しかし、左京を嫌いぬく美弥の心を知った正一は、その申し出を断った。左京は怒って正一に呼び出しをかけた。いまは、美弥を愛する正一は、チャーリーと手を組む左京の挑戦に堂々と向って行くのだった。

「嵐を呼ぶ男(1966)」の解説

井上梅次が原作・脚色・監督し、石原裕次郎が主演した同名映画を、渡哲也主演で再映画化。「太陽は狂ってる」の舛田利雄が監督、「栄光への挑戦」の池上金男が脚色を担当。撮影は「けんかえれじい」の萩原憲治。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督舛田利雄
原作井上梅次
出演渡哲也 藤竜也 山岡久乃 宇野重吉 芦川いづみ 杉江弘 太田雅子 殿岡ハツエ 由美かおる 橘和子 山田真二 内田稔 藤岡重慶 弘松三郎 榎木兵衛 木下雅弘 本目雅昭 亀山靖博 杉山元 前田武彦 森みどり 深江章喜
配給 日活
制作国 日本(1966)
上映時間 95分

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最終更新日:2022-11-15 21:57:15

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