神の子どもたちはみな踊る 作品情報

かみのこどもたちはみなおどる

ロスの中国系の若者ケンゴ(ジェイソン・リュウ)は、美貌の母イヴリン(ジョアン・チェン)と二人で暮らしている。再生者協会という宗教に情熱を注ぐ母はケンゴに、あなたは神の子だと言い続けている。ケンゴにはサンドラ(ソニア・キンスキー)という恋人がいたが、イヴリンはケンゴを溺愛していた。ケンゴもまた母に欲望を持たないよう、マスターベーションと恋人とのセックスに励んでいた。二日酔いで目覚めたケンゴは2時間近く遅れて、再生者協会信者のグレン(ツィ・マ)が営むアパート管理事務所の仕事に行く。そこにサンドラから電話が入る。ケンゴはグレンに嘘をついてサンドラに会いに行き、誘われるままにセックスをする。ケンゴのペニスは驚異的に大きかった。ケンゴはそれを、外野フライがうまく捕れるようお祈りしたのに、神様が与えてくれたものだとシニカルに呟く。サンドラは結婚を望んでいたが、ケンゴは神の子だから結婚できないと言い続けていた。サンドラは怒って部屋を飛び出す。ケンゴが管理事務所に戻ると、グレンは、重い病気のため死が近いことと、イヴリンに邪念を抱いていたことを告白する。ケンゴを宿していたイヴリンが命を絶とうとしたのを救い、神の道へ導いたのがグレンだった。ケンゴにとってグレンは近くもあり、ある種の反発も感じる存在だった。グレンに頼まれた用事でケンゴが街に出たあと、サンドラがケンゴを訪ねてくる。ケンゴとの関係に悩むサンドラに、グレンはケンゴと母の特異な絆を語る。ケンゴは街で、左耳の欠けた男を見かける。イヴリンは10代のころ、愛のないセックスで2度妊娠し、堕胎した。その堕胎手術をした医者とも付き合い、3度目の妊娠をした。それがケンゴだった。厳格な避妊をしながら妊娠したのだから、ケンゴは神の意志で生まれたとイヴリンは言う。その医者は左耳が欠けていた。そんな話を聞いていたケンゴは、左耳の欠けた男を追跡する。日暮れ、男は寂しい場所でバスを降り、空き地の一本道を歩いていく。

「神の子どもたちはみな踊る」の解説

村上春樹の同題小説を、ロスに舞台を移し映像化。母と二人で暮らす若者が、街で見かけた父と思しき男を追い、思いがけない体験をする。監督は、本作が長編映画デビューとなるCMディレクターのロバート・ログバル。出演は、「ラスト・エンペラー」のジョアン・チェン、本作が映画初出演の舞台俳優ジェイソン・リュウ。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2010年10月30日
キャスト 監督ロバート・ログヴァル
原作村上春樹
出演ジョアン・チェン ジェイソン・リュウ ソニア・キンスキー ツィ・マー
配給 リベロ=日活(提供 日活)
制作国 アメリカ(2008)
年齢制限 PG-12
上映時間 85分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:32

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