クロッシング(2008・アメリカ) 作品情報

くろっしんぐ

ニューヨーク、ブルックリンの犯罪多発地域で警官による強盗事件が発生。被害者は罪のない黒人青年だった。真面目な学生が警官に殺されたことで、ニューヨーク市警は激しい非難を浴びる。上層部はイメージアップのために犯人の逮捕を急ぐとともに、取締りを強化。この動きは図らずも、同地区で働く3人の刑事の心の闇を浮かび上がらせることとなる。退職の日まで1週間となったベテラン警官エディ(リチャード・ギア)。波風を立てず無難に過ごしてきた彼は、人生に空虚な思いを抱えて妻とも別居。唯一の心の拠り所は娼婦のチャンテルだけだった。最後の仕事は、取締り強化の一環として行われる犯罪多発地区での新人教育。だが、新人警官との警邏中に起きたある事件をきっかけに、彼の内面は大きく変化してゆく。信仰深く家族思いの麻薬捜査官サル(イーサン・ホーク)は、家族のために新居を購入したいと考えていた。だが、警官の安月給では日々の生活で手一杯。そんな時、麻薬捜査中に大金を目にして、彼の正義感が揺らぐ。潜入捜査官としてギャングに潜入するタンゴ(ドン・チードル)は任務のために長い間、家族を犠牲にしてきた。そして遂に、妻から離婚を迫られる。昇進もなく、人生を犠牲にする仕事に限界を感じていたタンゴは、潜入捜査から自分を外すよう上司に訴えるが、聞き入れられない。そんな時、上層部は警察の成果をアピールする目的で、タンゴにある任務を与える。それは、ギャングのボス、キャズ(ウェズリー・スナイプス)の逮捕だった。だが、キャズはタンゴの命の恩人で、心すら通わせるようになった相手。上司の命令に抵抗するが、上層部は逮捕と引き換えに昇進を約束する。念願だった昇進と、キャズとの友情の間で揺れるタンゴ。目の前の現実と正義感の狭間で揺れる3人の運命は、警官による強盗事件がきっかけとなって、思いがけず交わってゆく。その先に待っていたものは……。

「クロッシング(2008・アメリカ)」の解説

「シカゴ」のリチャード・ギア、「その土曜日、7時58分」のイーサン・ホーク、「ホテル・ルワンダ」のドン・チードル共演のクライムサスペンス。ニューヨークの犯罪多発地区で起きた一つの殺人事件をきっかけに、面識のない3人の警察官の運命が交錯してゆく。監督は「トレーニング・デイ」のアントワン・フークア。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2010年10月30日
キャスト 監督アントワーン・フークア
出演リチャード・ギア イーサン・ホーク ドン・チードル ウェズリー・スナイプス ウィル・パットン リリ・テイラー ヴィンセント・ドノフリオ ブライアン・F・オバーン エレン・バーキン ジェシー・ウィリアムズ シャノン・ケイン ワス・スティーヴンス アーマンド・リエスコ ウェイド・アレイン=マーカス ローガン・マーシャル=グリーン マイケル・K・ウィリアムズ ハッサン・ジョンソン
配給 プレシディオ
制作国 アメリカ(2008)
年齢制限 R-15
上映時間 132分

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ユーザーレビュー

総合評価:4.33点★★★★☆、3件の投稿があります。

P.N.「マナ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2010-11-18

子役の頃から見ているイーサン・ホーク、すっかりいい意味で、オヤジになりましたね。渋みが出て、苦悩する姿が良かった。リチャード・ギアは、定年間近の役をやるには若々し過ぎる。まだまだ現役な雰囲気が。最後は三人それぞれの運命なんでしょうか。

最終更新日:2022-07-26 11:03:32

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