彼女が消えた浜辺 作品情報

かのじょがきえたはまべ

ベルリン国際映画祭で銀熊賞に輝く、イランから届いた傑作心理ミステリー

ささやかな週末旅行を楽しもうとカスピ海沿岸のリゾート地を訪れた大学時代の友人たち。その参加者の中に、セピデーが誘ったエリもいた。初日は楽しく過ぎるが、2日目に事件が起こる。海で幼い子どもがおぼれ、何とか助かったものの、エリが忽然と姿を消してしまったのだ。パニックに陥った一行は懸命に捜索を続けるが、エリの姿はどこにもなかった……。

「彼女が消えた浜辺」の解説

本国イランで2009年の興行収入第2位の大ヒットを記録するとともに、ベルリン国際映画祭で最優秀監督賞(銀熊賞)に輝くなど、数々の映画賞を受賞した作品。これまでに日本で公開された多くのイラン映画と一線を画す心理ミステリーだ。イランの中流階級の男女がバカンスに興じるシチュエーションで幕を開け、ある事件に巻き込まれた登場人物たちが露わにする不安やエゴを映し出しながら、人間の複雑な内面を暴いていく……。そんな人間模様を、予測不能なストーリーテリングで見せる巧みな展開が面白い。監督・脚本は新鋭のアスガー・ファルハディ。イランの文化や風土をも巧みに盛り込んだ、見応えのある群像ドラマだ。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2010年9月11日
キャスト 監督・脚本アスガー・ファルハディ
出演ゴルシフテェ・ファラハニー タラネ・アリシュスティ
配給 ロングライド
制作国 イラン(2009)
上映時間 116分

(C)2009 Simaye Mehr.

ユーザーレビュー

総合評価:4.5点★★★★☆、2件の投稿があります。

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-03-13

ルネ・クレール監督のアガサ・クリステイ原作の映画(そして、誰もいなくなった)を思わせる心理ドラマ。登場人物が、突然いなくしまうと言う点では、アルフレッド・ヒッチコック監督の(消えた貴婦人)とかウイリアム・アイリッシュのミステリー小説も連想される。只、アスガー・ファハルデイ監督の演出は全く先が読めず執拗に切り替わり謎が謎を呼ぶ…。エニグマが何時までも残像として消えず、その観客はカタルシスの快感を手にする事は無い。ベケットの現代劇(ゴドーを待ちながら…)見たく!

最終更新日:2017-06-10 00:01:23

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